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CB400FOUR復刻版の真実とは?現行モデルとの違いを徹底比較

プレミアバイクワールド・イメージ

クラシックバイクの代名詞とも言えるCB400FOUR。その美しいフォルムと個性的なエンジンサウンドは、今なお多くのファンを魅了し続けています。

そして、そんなCB400FOURの復刻版が登場してから20年以上が経過した現在も、その人気は衰えることを知らず、中古市場では高値で取引されるモデルとして注目を集めています。

特に、オリジナルモデルの魅力を現代の技術で再現した復刻版は、クラシックな雰囲気と信頼性の高さが絶妙に融合した1台として、多くのライダーの関心を集めています。

では、CB400FOUR復刻版と現行のCB400スーパーフォアには、どのような違いがあるのでしょうか?デザインの方向性、走行性能、安全装備、さらには維持費や中古価格に至るまで、その違いを知ることは購入や比較検討の大きなヒントになるはずです。

本記事では、CB400FOUR復刻版の歴史やこだわりを掘り下げつつ、エンジン性能、デザイン、機能性、そして価格面に至るまで、現行モデルとの詳細な比較を行います。

スペックの数値だけでは読み取れない「走る楽しさ」や「所有する喜び」、さらには長く付き合う上での実用性まで、幅広く解説していきます。

CB400シリーズに興味を持つすべての方に向けて、購入を検討している方はもちろん、すでに所有している方にも役立つ情報を丁寧にお届けします。

この記事のポイント

  • 復刻版と現行CB400のデザインやスタイルの違いがわかる
  • エンジン性能やスペックの具体的な比較ができる
  • 価格や中古市場での価値の傾向を把握できる
  • カスタムやメンテナンスに関する注意点が理解できる
  • 所有することの魅力や実際の満足度を知ることができる

CB400FOUR復刻版の概要

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CB400FOURとは?その歴史と魅力

CB400FOURは1974年に登場したホンダの名車で、当時としては画期的な設計思想を持つ直列4気筒エンジンと、美しく独特な形状をした集合マフラーが大きな話題を呼びました。

特にエンジンの滑らかな吹け上がりと、その特徴的な排気音は、多くのライダーにとって新しい体験となり、すぐに熱狂的な支持を集めました。

ライダーの間では親しみを込めて"ヨンフォア"の愛称で呼ばれ、時代を超えて愛される存在となっています。

その魅力は単なるスペックにとどまらず、細部に宿るデザイン美や、走る喜びを存分に感じられるフィーリングにあります。

今日に至るまで、そのスタイルとエンジンサウンドに心奪われるファンは絶えず、クラシックバイクの象徴としての地位を確立し続けています。

復刻版の登場背景と理由

2001年、ホンダはオリジナルモデルの熱狂的な人気に応える形で、満を持してCB400FOUR復刻版を発売しました。

このモデルは、1970年代のオリジナルの持つクラシカルな魅力を忠実に再現しつつも、21世紀の道路事情やライダーのニーズに適応すべく、最新の技術を盛り込んだ意欲作です。

車体構造には当時のデザインを意識したタンク形状やクロームパーツが施され、視覚的なノスタルジーを感じさせる一方、フレーム剛性の見直しやサスペンション性能の改善など、乗り味の面でも進化が図られています。

さらに、排ガス規制に適合したエンジンチューニングが施され、燃費性能や環境性能も大きく向上。

また、安全面でも現代基準をクリアするようブレーキ性能や電装系に改良が加えられています。

こうして、クラシックな外観と最新の技術が融合した、まさに“時代を超えたネオ・クラシック”な1台に仕上がっているのです。

CB400FOURの人気と評価

復刻版は登場当初から大きな話題を集め、バイク業界においても注目の的となりました。

とりわけ旧車ブームの再燃とともに、その価値は急速に見直され、多くのバイクファンやコレクターたちの関心を集めています。

その人気は一過性のものではなく、時間が経つほどに熟成されるクラシックバイクならではの魅力が再評価されている証拠です。

実際、中古市場でも希少性の高いモデルとして高値で取引される傾向が強く、コンディションや装備の状態次第では、年式を問わずプレミア価格が付けられるケースも珍しくありません。

また、クラシックなルックスと現代の技術の融合による乗りやすさや信頼性が高く評価され、懐かしさと実用性を兼ね備えた点も好評の理由といえます。

こうした背景から、CB400FOUR復刻版は単なるノスタルジックな乗り物を超えて、新旧の魅力を兼ね備えた“ハイブリッドな名車”として、今なお高い評価を受け続けています。

現行モデルとの違い

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CB400FOUR復刻版 vs 新型CB400

以下の表は、CB400FOUR復刻版と現行CB400(スーパーフォア)の主な違いを多角的に比較したもので、両者の特徴や魅力、設計思想の違いを明確に理解するための参考資料として役立ちます。スペックだけでなく、設計の背景やユーザーの使用感までを踏まえた観点で検証することで、より深い理解につながります。バイク選びに迷っている方や、復刻版の魅力を再確認したい方にとって、有益な比較ポイントが詰まった内容になっています:

CB400FOUR復刻版と現行CB400の比較表
項目CB400FOUR復刻版現行CB400(スーパーフォア)
エンジン形式空冷4ストローク直列4気筒水冷4ストローク直列4気筒
排気量408cc399cc
最高出力36PS/8,500rpm56PS/11,000rpm
トルク3.2kgf・m/7,500rpm4.0kgf・m/9,500rpm
燃料供給方式キャブレターフューエルインジェクション(FI)
ブレーキ前後ディスク前後ディスク(ABS)
車体デザインクラシック・レトロ調モダン・スポーティ
発売年2001年(復刻版)最新モデル(年により異なる)

エンジンとスペックの違い

CB400FOUR復刻版は、当時の空冷エンジンならではの味わいを大切にしており、クラシカルなフィーリングと重厚で乾いた音質が大きな魅力となっています。

エンジンが発する独特のサウンドと鼓動感は、ライダーにとって感情を揺さぶる重要な要素であり、まさに“バイクに乗る喜び”を体現しています。

空冷ゆえの構造のシンプルさや整備のしやすさも支持される理由のひとつです。

一方、現行CB400(スーパーフォア)は水冷エンジンを搭載しており、熱管理やエンジン寿命、そしてパフォーマンスの安定性において優れた特徴を持ちます。

また、水冷エンジンによって発揮される高出力と高トルクは、スポーティな走行や高速巡航時において大きなアドバンテージとなり、燃費性能や環境性能においても現代の基準を満たす優れた仕上がりとなっています。

特に最高出力とトルクにおいては、現行モデルが大きくリードしており、実用面では確かな信頼性と満足感を提供しています。

デザインの変遷と特徴

復刻版はオリジナルに近い細身のタンクや丸目ライト、クロームパーツが多く使用されており、全体的にノスタルジックなデザインが際立っています。

特に、タンクの形状やカラーリングは1970年代の雰囲気を色濃く残しており、当時を知るライダーにとっては懐かしさを呼び起こす仕上がりとなっています。

加えて、メーター周りのレトロなアナログ表示や、シートのステッチデザインなど、細部にわたる意匠のこだわりが、単なる復刻を超えた“再現美”として高く評価されています。

一方で、現行モデルはエッジの効いたタンク形状やシャープなラインが印象的で、現代のスポーツバイクにふさわしい機能美を感じさせます。

加えて、LEDヘッドライトやウィンカーなど最新の灯火類を採用し、視認性とデザイン性を両立。

全体として、現代的な鋭さと機能性を重視したスポーティな要素が際立っており、まったく異なる方向性での魅力を放っています。

ディスクブレーキとその他の機能

復刻版も当時としては先進的なディスクブレーキを前後に採用しており、制動性能の向上に寄与しています。

しかし、現行モデルではさらに進化が見られ、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を標準装備することで、滑りやすい路面や緊急時のブレーキングにおいても安定した制動力を確保するようになっています。

これにより、ライダーの安心感が飛躍的に高まると同時に、安全性の面で大きな進化を遂げています。

また、復刻版のアナログメーターは味わい深さを持つ一方、現行モデルでは液晶を含む多機能メーターに刷新され、視認性や情報量の面で格段の進化を見せています。

さらに、灯火類についてもLEDを採用することで、明るさと省電力を両立し、夜間の安全性とスタイル性を高いレベルで両立しています。

これらの機能的な進化は、現代のライダーにとって非常に魅力的なポイントとなっており、実用性とデザインの双方から高い評価を受けています。

価格と市場動向

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CB400FOUR復刻版の価格帯

新車当時の価格は約60万円前後で、当時としても手頃ながら高性能なモデルとして一定の評価を得ていました。

しかし近年では、その希少性とクラシックバイクとしての人気の高まりにより、プレミアム価格が付けられるようになっています。

特に、外装や機関系の状態が良好な個体や、オリジナルパーツを維持している車両に関してはコレクターズアイテムとしての価値も高まり、100万円を超える価格が提示されることも珍しくありません。

市場では年々流通量が減少傾向にあるため、購入希望者の間で争奪戦となるケースもあり、価格がさらに上昇する可能性も指摘されています。

中古市場における取引価格

中古市場では、車両の走行距離や整備の履歴、保管状況、さらにオリジナルパーツの有無などによって価格が大きく変動するのが特徴です。

基本的には、70万〜120万円程度で価格が推移していますが、希少な低走行の極上車両やフルオリジナルの個体に関しては、130万円以上の価格がつくことも珍しくありません。

また、人気モデルゆえに中古市場に出回る台数自体が非常に限られており、状態の良い車両はすぐに売れてしまう傾向にあります。

購入を検討している人は、定期的に市場をチェックし、信頼できるショップやオーナーからの情報を入手しておくことが重要です。

見つけたときに即断即決できる準備をしておくことで、理想の1台を手に入れるチャンスを逃さずに済むでしょう。

オーナーが語るコストパフォーマンス

パーツの入手性や整備性を考慮すると、現行車より維持費はやや高くなる傾向がありますが、それでもCB400FOUR復刻版に対するオーナーの満足度は非常に高いという声が多く寄せられています。

純正部品は徐々に希少化していますが、専門店や旧車愛好家のネットワークを活用することで、ある程度は入手が可能です。

また、構造が比較的シンプルで整備性に優れているため、DIYメンテナンスを楽しむオーナーも少なくありません。

こうした維持管理の手間も、愛車との絆を深める一部と捉える向きが多く、その分だけ愛着が湧くという意見も見受けられます。

現行車と比べて手間がかかる分、それに見合った満足感や所有する喜びが得られるという点が、このモデルの大きな魅力の一つと言えるでしょう。

カスタムの可能性

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CB400FOUR復刻版のカスタムパーツ一覧

  • バックステップキット(スポーティなポジションを実現し、操作性の向上に貢献)
  • メッキマフラー(クラシックな雰囲気を強調しつつ、排気音にも独特の個性を与える)
  • クラシック風ウインカー(丸形のシンプルなデザインが車体全体のレトロ感を高める)
  • シートカウル(シングルシート風にすることで、カフェレーサースタイルへと印象を変化させる)
  • 社外ハンドルバー(アップタイプやセパレートなど、ライディングスタイルに応じた変更が可能)
  • ビンテージミラー(視認性を保ちながらも、デザイン的に一体感のあるルックを実現)
  • アルミ製フェンダー(軽量化と質感の向上を両立し、見た目の完成度を高める)
  • グリップ&レバーセット(操作感のカスタマイズと見た目のドレスアップを両立)

人気のカスタム事例

人気カスタムには、オリジナル風に仕上げるレストア系と、カフェレーサースタイルへの変更があります。

レストア系では、純正パーツを活かした塗装や外装の再現にこだわり、当時の雰囲気を忠実に再現した仕上がりが特徴です。

エンブレムやステッカーも可能な限りオリジナルに近づけることで、往年のファンから高い支持を得ています。

一方、カフェレーサースタイルへの変更では、セパレートハンドルやバックステップ、シングルシートなどを組み合わせることで、スポーティかつ攻撃的な印象を演出。

軽量化とスタイリングの洗練を両立するため、不要なパーツの撤去やミニマルなパーツ選びが重要視されます。

いずれも個性を引き立てる方向性として支持されており、自分だけの一台を追求するユーザーにとっては非常に魅力的なカスタムスタイルです。

カスタム時の注意点

年式によって適合パーツが異なるため、事前の確認が必要です。

例えば、同じCB400FOUR復刻版であってもロットごとに細かい仕様変更があるため、取り付けたいパーツの対応可否をしっかりと確認することが求められます。

また、カスタムパーツのメーカーや種類によっても適合性にばらつきがあり、特に海外製パーツの場合は注意が必要です。

さらに、過度なカスタムは車検非対応になる可能性もあるため、カスタムの方向性によっては保安基準や騒音規制への適合性を必ず確認するようにしましょう。

灯火類の色や光量、ナンバープレートの位置、ミラーの視認性など、細かなポイントで不適合と判断されるケースもあるため、カスタム後は点検やテスト走行を行い、安全性と合法性を両立させることが大切です。

購入を考える前に知っておくべきこと

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走行距離とメンテナンスの重要性

復刻版とはいえ、すでに発売から20年以上が経過しているモデルであることを考えると、購入を検討する際にはその経年による状態変化を慎重に見極める必要があります。

特に定期的なメンテナンス履歴が明確に記録されているかどうかは、車両の信頼性を判断するうえで非常に重要な要素となります。

たとえば、エンジンオイルの交換履歴、タイヤやブレーキパッドの交換時期、電装系の整備記録などが揃っていれば、機械的なトラブルを未然に防ぎやすく、安心して乗り出すことができます。

また、メンテナンス履歴が残っていることは、将来的な買取や査定時にもプラス評価につながる可能性があります。

そのため、購入時には可能な限り詳細な整備記録を確認し、不明点があれば販売店やオーナーに直接質問することが大切です。

ガソリンや燃料の選択肢

復刻版は基本的にレギュラーガソリンに対応している設計ですが、エンジン内部の保護や燃焼効率の向上といった観点から、あえてハイオクガソリンを選ぶオーナーも少なくありません。

ハイオクを使用することで、ノッキングの抑制やカーボンの蓄積防止に寄与するという報告もあり、特に長距離を頻繁に走るライダーや高回転域を多用する走行スタイルの人に好まれる傾向があります。

さらに、エンジン内部の洗浄や燃焼室の保護を目的として、燃料添加剤を定期的に使用するケースも多く見られます。

これにより、燃料ラインの清浄性が保たれ、スロットルレスポンスの向上や始動性の安定などの効果が期待できるとされています。

選択するガソリンの種類や添加剤の使い方はオーナーの好みや使用環境によって異なりますが、いずれも愛車を長く良好な状態で維持するための有効な手段といえるでしょう。

買取時のポイントとトラブル事例

オリジナルパーツの有無が査定額に大きく影響することは、中古バイク市場ではよく知られた事実です。

特にCB400FOUR復刻版のようなクラシック志向のバイクにおいては、純正状態を維持しているかどうかが大きな評価ポイントとなります。

過去には、社外パーツを多数装着したことにより“改造車”とみなされ、大幅に減額された事例も存在します。

たとえば、純正マフラーやウインカー、メーター類が欠品している車両では、本来の価値より数十万円単位で評価が下がることもあります。

このため、たとえカスタムを施す場合でも、元に戻せるように純正パーツを大切に保管しておくことが賢明です。

また、純正部品の中にはすでに製造中止となっているものも多く、パーツ単体の希少価値が年々上昇しているという現状もあります。

結果的に、純正パーツの有無がバイク全体の価値を大きく左右するため、買取時には非常に重要なチェックポイントとなります。

まとめと今後の展望

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CB400FOUR復刻版の未来

今後さらに入手困難となる可能性が高く、市場に出回る台数が限られていくことで希少性が一層高まると見られています。

それに伴い、投資的な価値も着実に上昇することが予想され、趣味と資産形成を両立させたいバイク愛好家にとっても注目の存在です。

また、CB400FOUR復刻版は単なるクラシックバイクにとどまらず、ホンダの技術とデザインの粋を凝縮した象徴的なモデルとして、多くのファンに語り継がれていくでしょう。

その洗練されたフォルム、エンジンの味わい、そして所有する満足感は、時代が変わっても色あせることなく評価され続けるはずです。

クラシックバイクとしての地位はもはや揺るがず、将来的にもコレクターズアイテムとしての価値を保ち続けることが期待されます。

新型CB400に期待される機能と性能

より環境性能に優れたモデルや、電子制御の導入が予想されます。

たとえば、燃料噴射システムのさらなる進化により、燃費の向上や排出ガスの削減が図られるほか、ライディングモードやトラクションコントロール、ABSの高度化といった電子アシスト機能の搭載が検討される可能性があります。

これにより、初心者からベテランライダーまで幅広い層が安心して乗れるモデルとなるでしょう。

さらに、外観においてもレトロデザインと現代技術の融合がますます進み、LEDライトや液晶メーターなどの装備を自然に組み込んだ、機能美あふれるデザインが期待されています。

こうした進化は、安全性・快適性・操作性のすべてを高める方向に進んでおり、CB400シリーズの未来に対する期待がますます高まっています。

バイク好きへのメッセージ

CB400FOUR復刻版は、単なる移動手段を超えた"所有する喜び"を与えてくれるバイクです。

その佇まいには、往年の名車が持つ風格と情緒が漂い、眺めているだけでも心を豊かにしてくれます。

走行中のフィーリングもまた格別で、現代のバイクにはない空冷特有の鼓動や、直列4気筒エンジンの奏でるメカニカルなサウンドが、ライダーにとって至高の時間を演出します。

ガレージに収める瞬間や洗車をする時間さえも、趣味としての満足度を高めてくれる存在です。

クラシックなバイクにロマンを感じる方には、まさに理想の1台と言えるでしょうし、時間とともに価値を増していくこのバイクとの付き合いは、単なる所有を超えた“人生のパートナー”と呼ぶにふさわしいものとなるはずです。

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