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「CB400SFの値段、なんでこんなに上がってるの?」と感じているあなたへようこそ。
本記事では、CB400SFの価格がなぜ近年上昇しているのかという疑問に対して、その背景にある市場の変化や供給の事情、さらにはバイクファンからの人気の再燃など、さまざまな視点から丁寧に解説していきます。
かつては教習車として「定番」とされ、多くのライダーが最初に跨った一台として記憶に残っているCB400SF。
しかし近年では“最後の400cc4気筒ネイキッド”という貴重な存在となり、性能・完成度・信頼性の高さから大きな注目を集めています。
特に2022年の生産終了以降は、中古市場での流通量が減少し、それにともなって価格が急激に上昇しているのが現状です。
この記事では、「今は買うべきタイミングなのか? それとも手放す好機なのか?」「価格が高騰している年式やモデルはどれ?」「CB400SFの今後の市場価値はどうなる?」といったリアルな疑問にしっかりと答えられるよう、データや実例を交えながら分かりやすく解説します。
現在CB400SFを所有していて、売却を検討している方はもちろん、これから初めてCB400SFを購入したいと考えている方、あるいは価格動向に興味のあるバイクファンの方も、きっと役立つ情報が得られる内容になっています。ぜひ最後までお読みください。
この記事のポイント
- CB400SFの中古価格が上昇している理由
- 価格が高騰している年式やモデルの特徴
- 今が買い時か売り時かの判断基準
- 買取相場や査定のポイント
- 今後のCB400SFの市場価値と将来性
CB400SFの価格動向

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CB400SFの市場価格が高騰している理由
CB400SFはその扱いやすさ、安定した走行性能、そして何よりホンダというブランドが誇る圧倒的な信頼性によって、発売以来一貫して高い人気を保ち続けてきました。
街乗りからツーリングまで幅広い用途に対応できる万能性があり、教習車としての採用実績からも分かるように、初心者からベテランライダーまで幅広い層に支持されています。
加えて、スムーズなギアチェンジと安定したコーナリング性能など、バイクそのものの完成度も極めて高く、多くのライダーから“完成された一台”と称される理由にもなっています。
ところが、2022年にホンダがCB400SFの新車生産終了を正式に発表したことで、状況は一変しました。
この発表により、「もう新車で手に入らない」という希少価値が一気に高まり、これを受けて中古車市場での需要が急増。さらに、CB400SFが教習車としても使用されているという事実が「信頼性が高い=長く乗れる」という印象を強め、中古車の価格上昇に拍車をかけています。
結果として、以前よりも状態の良い個体にはプレミア価格が付きやすくなり、バイク全体の資産価値も見直される流れが加速しています。
今後のCB400SF価格予測
今後も状態の良いCB400SFの中古車両はプレミア化が進むと予測されており、価格は一時的に落ち着く場面があったとしても、長期的には高止まりまたはさらに微増する可能性が高いと考えられます。
特に、ホンダによる生産終了という背景と、400ccクラスの4気筒エンジン車が市場から減少傾向にある中で、CB400SFの価値はむしろ希少性によって上がっていくと見られています。
とくに2021年〜2022年の最終モデルは、最先端の装備と洗練された外観を備えており、すでに高い再販価値がついています。
また、走行距離が少なく、オリジナル状態(ノーマル)を保っている車両は「コレクターズバイク」としても注目され、バイクショップや個人間売買市場でも高値がつく傾向があります。
このような背景を踏まえると、CB400SFの中古価格はしばらくの間、堅調に推移することが予想されます。
CB400SFの魅力が価格に与える影響
VTECエンジンによる高回転の伸びやかさは、ライダーにとって走る楽しさを存分に味わえる大きな要素となっており、アクセルを開けたときの反応の良さやパワーの立ち上がりのスムーズさに多くのファンが魅了されています。
また、4気筒ならではの独特なエキゾーストサウンドは非常に洗練されており、他の中型バイクでは味わえない“音”による高揚感も、CB400SFの大きな魅力です。
さらに、ネイキッドバイクとしての無駄のないスタイルやバランスの取れた車体構成が評価されており、街中での取り回しの良さとツーリング時の安定性を両立しています。
これらの特徴がマニア層を中心に高い需要を維持している理由であり、全体としてバイクとしての完成度が非常に高いため、年数が経っても古さを感じさせず、結果として値崩れしにくい構造を持っているのです。
類似モデルとの価格比較
車種名 | 平均中古価格 | 特徴 |
---|---|---|
CB400SF | 約80万円 | 4気筒・ネイキッド・信頼性 |
Ninja 400 | 約65万円 | 軽量・カウル付き |
Z400 | 約60万円 | コスパ重視・現行モデル |
YZF-R3 | 約55万円 | スポーティな外観 |
CB400SFが過去に値下がりした理由
2010年代半ばまでは供給過多により中古価格は横ばい〜やや下落傾向でした。
この時期はホンダをはじめ各メーカーが多くの中型バイクを市場に投入しており、400ccクラスも多様な選択肢が存在しました。
そのため、CB400SFに対して特別なこだわりを持つユーザー層は比較的少なく、むしろ他のモデルと比較して価格が高止まりしにくい状況にありました。
また、CB400SF自体の新車販売が継続していたことも、中古市場での供給に余裕を持たせる要因となっていたのです。
しかし、2020年以降になると状況は大きく変化します。まず環境規制の強化により、従来のエンジン設計では対応が難しくなり、400ccクラスの4気筒エンジン搭載モデル自体が減少傾向に入りました。
さらに、CB400SFの新車生産終了が公式に発表されると、これまで中古車を検討していなかった層までもが需要に加わり、一気に市場の流れが転換しました。
こうした複合的な要因が重なり、CB400SFは価格反転の転機を迎えることになったのです。
CB400SFの買取価格と査定

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CB400SFの買取価格が高い理由
高年式・低走行・ノーマル状態のCB400SFは現在中古バイク店で非常に高額な買取が進んでおり、多くの業者が積極的に仕入れを行っています。
特に2021年~2022年の最終モデルは、最新の装備や高い完成度から中古市場でも非常に人気があり、他のモデルと比べて抜きん出た買取価格を記録するケースも珍しくありません。
また、走行距離が少なく、外装の状態が良好である車両に関しては、通常よりも10万円以上高い査定額が提示されることもあるほどです。
こうした傾向はバイクの需要が供給を上回る状況が続いているためであり、特にCB400SFのように再生産の予定がないモデルに関しては、今後も業者間での取り合いがさらに激化していくと予測されています。
その結果、買取価格は引き続き高水準で推移する可能性が高く、売却を検討しているオーナーにとっては有利な市場環境が続いていると言えるでしょう。
レッドバロンでのCB400SFの買取相場
年式 | 走行距離 | 買取相場(目安) |
---|---|---|
2021年式 | 10,000km未満 | 約75〜85万円 |
2018年式 | 20,000km | 約60〜70万円 |
2015年式 | 30,000km | 約50〜60万円 |
※買取価格は状態や地域により異なります。
査定時のポイントと注意事項
- ノーマルパーツの有無(社外パーツが装着されている場合でも、元の純正部品がすべて揃っていればプラス評価につながることが多い)
- 転倒歴・事故歴の有無(フレームへの影響がある事故歴は大きなマイナス要素となるが、小さな擦り傷程度なら影響は軽微)
- メンテナンス記録の有無(定期点検やオイル交換履歴が記録されている車両は安心感があり、高評価されやすい)
- 純正カラーかどうか(カスタムペイントは個人の好みによるため評価が分かれるが、純正カラーは査定が安定しやすい)
カスタムが多い場合でも、純正パーツが保管されており、元の状態に戻せることが証明できれば、むしろプラス評価となるケースもあります。
また、カスタム内容がセンスよくまとめられており、信頼できるショップで施工されたことが確認できる場合は、そのままでも高評価が得られる可能性があります。
ただし、極端に個性的すぎる仕様や安全性に関わる改造が施されている車両は査定で減額されることがあるため注意が必要です。
CB400SFの売却方法とおすすめ年式
売却するなら**最終モデル(2021〜2022年式)**がおすすめ。走行距離1万km以下であればかなり高額での売却が可能です。
CB400SFのスペックとモデル

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CB400SFの基本スペックと魅力
- エンジン:水冷4ストロークDOHC 4バルブ直列4気筒(高回転域でも安定した出力を維持し、長時間の走行でも熱ダレしにくい設計)
- 総排気量:399cc(中型免許で乗れる最大クラスで、力強い加速感が得られる)
- 最大出力:53PS/11,000rpm(回転数の上昇に合わせてスムーズにパワーが立ち上がる、VTECならではの特性)
- 車重:約200kg(適度な重量感で直進安定性に優れ、初心者でも安心して扱える)
- タンク容量:18L(燃費が良いため満タンで300km以上の航続距離も可能)
このスペックにより、CB400SFは街乗りでの扱いやすさと高速道路での安定した走行を両立しています。
また、エンジンのレスポンスや足回りのバランスも非常に優れており、長距離ツーリングやワインディングでもライダーに安心感と楽しさを提供します。
そのため、ビギナーからベテランまで幅広い層に支持されているのです。
おすすめのCB400SF年式
- 2021年式:最終型・VTEC Revo搭載・新車感も残る上、外装や電装系の状態も非常に良好な個体が多く、再販価値や所有満足度の面でも高評価。とくにVTECの切り替えポイントが最適化されており、高速道路での巡航性能と街乗りの快適性がさらに向上しているのが特徴。また、ABSやLEDヘッドライトなど装備面も現代的で、今後長く乗り続けるうえでも安心感があるモデル。
- 2018年式:コスパが良く、装備も最新寄りでありながら価格も比較的手頃なため、中古市場では「狙い目」とされている。電子制御系やフレーム設計が成熟してきた時期で、耐久性と信頼性のバランスが良い。また、当時の限定カラーやリミテッドエディションも存在し、選択肢の幅が広いのも魅力。
CB400SFのエンジン性能と燃費
高回転域での伸びが特徴のVTECエンジンを搭載し、スロットルレスポンスが非常に鋭く、加速時の気持ちよさは多くのライダーに評価されています。
街中でも扱いやすいトルク特性があり、低速域から中速域への加速もスムーズで、信号待ちからの発進や渋滞時の走行でもストレスを感じにくい設計です。
また、エンジンの回転フィールが滑らかで、長時間のツーリングでも疲労が溜まりにくいのも魅力の一つです。
燃費に関しても、VTECが作動する回転域をコントロールすることで効率よく走行でき、**平均20〜25km/L**と中排気量車としては非常に優秀な数値を誇ります。
これにより、燃料代を抑えつつも走りの楽しさを十分に味わえる、バランスの取れたエンジン性能となっています。
カスタムやパーツ選びのポイント
- マフラーやシートのカスタムが人気で、特に社外マフラーによる音質の変化や軽量化を目的とした交換は多くのユーザーに好まれています。シートに関してもツーリング向けの快適性を重視したものや、スタイリングを意識したカスタムが盛んに行われています。
- ただし買取時は純正パーツを残しておくのが鉄則で、どれだけ質の高いカスタムがされていたとしても、オリジナル状態への復元可能性が評価の大きなポイントとなります。純正状態に戻すことで中古市場での売れ行きもよくなる傾向があり、査定額にも大きな影響を与えるため、パーツの保管は必須と言えるでしょう。
- リアサスやブレーキレバーもカスタム候補として人気が高く、乗り心地の向上や操作性の改善が期待されます。特にリアサスはツーリング時の快適性に直結するため、オーリンズやナイトロンなどの高性能パーツに換装するライダーも多いです。ブレーキレバーは可動域の調整やデザイン性の高さから、機能と見た目を両立できるカスタムとして評価されています。
CB400SFを購入するメリットとデメリット

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CB400SFの人気の理由
- 初心者でも扱いやすい車体設計で、取り回しの良さやハンドルポジションの自然さが評価されています。足つきも良く、停車時や取り回し時の安心感が高いため、初めての中型バイクとしても非常に選ばれやすいです。
- 長距離ツーリングでも疲れにくい設計がなされており、シートのクッション性やライディングポジションが快適さに寄与しています。風の影響も受けにくい車体バランスにより、高速走行時の疲労も軽減されるのが特長です。また、振動の少ないエンジンやスムーズなギア操作もツーリング時の快適性に貢献しています。
- カスタムの自由度が高く、外装パーツやマフラー、サスペンション、ハンドル周りに至るまで多くの社外パーツが流通しています。初心者向けのライトカスタムから、上級者による本格的なチューニングまで対応できる点が、CB400SFの大きな魅力となっています。
CB400SFの欠点とその対策
- 重量が200kgとやや重め ⇒ 取り回しに慣れるまでに少し時間がかかるが、バイク初心者であっても立ちゴケ対策としてエンジンガードの装着や、低速バランス練習、狭路でのUターン練習などを繰り返すことで、安定感のある操作が身につく。特に女性ライダーや小柄な体格の方には足つき性の改善やローダウンカスタムも効果的であり、乗りこなせるようになれば街乗りからツーリングまでストレスの少ない走行が可能となる。
- 新車購入不可 ⇒ 既に新車生産が終了しているため、新たにCB400SFを手に入れる場合は中古市場に頼るしかないが、その分、年式・走行距離・カスタム状況・整備履歴などを比較して選ぶ楽しみもある。中古バイク専門店の保証付き車両や、信頼できる販売店から購入することで安心感を高められ、優良車両を見極める眼を養うこともライダーとしてのスキルアップに繋がる。
CB400SFの将来性と市場動向

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今後のバイク市場におけるCB400SFの立ち位置
400cc4気筒という存在自体が希少になっている中で、CB400SFは“最後の本格ミドルネイキッド”としてその存在価値をより強く確立していくと予測されます。
現在では各メーカーが400ccクラスではコストや排ガス規制の面から2気筒モデルを中心に展開しており、4気筒エンジンは高回転域の伸びや美しいサウンドという点で明らかな個性を放っています。
そのなかでCB400SFは、高い走行性能と耐久性、そして完成度の高い設計を兼ね備えており、多くのバイクファンにとって“記憶に残る名車”としての地位を不動のものにしつつあります。
また、400ccという扱いやすい排気量帯でこのレベルの品質と魅力を持つモデルは今後ますます登場しにくくなると考えられ、そうした希少性が市場での評価や中古価格にも長期的に良い影響を与えていくと期待されています。
CB400SFファンの意見とトレンド
SNSやバイク系YouTubeでもCB400SFの再評価が進んでおり、「今こそ乗るべき1台」として多くの声が集まっています。
実際に多くのインフルエンサーやバイク系チャンネルでは、CB400SFの歴史や魅力を深掘りするコンテンツが頻繁に投稿されており、特に若年層を中心に再注目されています。
レビュー動画や試乗レポートなどでは、4気筒エンジンのスムーズさやVTECの切り替えタイミングの爽快感などが高く評価され、同価格帯の他車と比較しても“満足度の高いモデル”として紹介されることが多いです。
こうした情報発信がきっかけでCB400SFに興味を持つユーザーも増えており、ファン層の広がりとともに、その市場価値もより一層高まっている状況です。