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CB400SFは長年にわたって愛され続けてきたホンダの名車であり、ネイキッドバイクの代名詞的存在として、ライダーの間で不動の人気を誇ります。
その完成度の高さから、免許を取ったばかりの初心者から、走りのこだわりを持つベテランライダーまで、実に多くの層から厚い支持を集めてきました。
CB400SFはそのスタイルだけでなく、信頼性・扱いやすさ・走行性能など、多方面でバランスが取れた名車として、長距離ツーリングから街乗りまで幅広いシーンで活躍してきたバイクです。
しかし、1992年の登場から2022年の生産終了まで、30年以上という長い歴史の中で、さまざまな型式や仕様の変更が行われており、「どの年式を選べば後悔しないのか」と悩む方も少なくありません。
性能や装備、デザインの変化はもちろんのこと、年式によって中古市場での価格や流通量、メンテナンスのしやすさなども大きく変わってくるため、選ぶ際にはしっかりとした情報が必要です。
この記事では、CB400SFの主要な年式ごとの特徴を丁寧に解説し、初心者向け・ベテラン向けといった目的別のおすすめモデルも紹介しています。
どのモデルが自分のスタイルやライフスタイルに合っているのかを判断するための視点を提供し、あなたにとって最適な一台を見つけるための参考になる内容を徹底的にまとめました。
これからCB400SFを手に入れたいと考えている方、または買い替えを検討している方にとって、後悔のない選択につながるガイドとして、ぜひ活用してください。
この記事のポイント
- CB400SFの年式ごとの性能や装備の違いがわかる
- 初心者やベテランなど用途別のおすすめ年式がわかる
- 中古市場での価格や流通傾向が把握できる
- 自分に合ったモデル選びのポイントを理解できる
- 後悔しない購入判断をするための知識が得られる
CB400SFとは?ホンダ伝説のネイキッドバイクを解説

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CB400SFの概要と魅力
CB400SF(スーパーフォア)は、1992年に登場して以来、ホンダのミドルクラスバイクの代表格として長年にわたって愛されてきたネイキッドバイクです。
その洗練されたデザインと走行性能、そしてホンダらしい高い信頼性を兼ね備え、多くのライダーから支持を集めてきました。
剛性の高いダブルクレードルフレームに加え、精密に設計された4気筒エンジンは、400ccとは思えないほどのスムーズな吹け上がりと心地よいエンジンサウンドを提供します。
また、取り回しの良さや安定したコーナリング性能により、街乗りはもちろん、ツーリングや峠道でもその実力を発揮します。
教習車としても長年採用されている実績があり、免許取り立ての初心者でも安心して乗ることができる扱いやすさも大きな魅力です。
もちろん、カスタムのベース車両としても優れており、ベテランライダーからの支持も非常に高い一台となっています。
SUPER FOUR(スーパーフォア)の名が意味するもの
"SUPER FOUR"という名称は、直列4気筒エンジンの滑らかさと力強さを余すことなく表現しており、400ccという排気量ながら、大型バイクにも匹敵するトルク感とエンジンフィーリングを実現しています。
この名称には、ホンダが培ってきた技術力と、ライダーに安心と楽しさを提供するという開発思想が込められています。
特に中高回転域での伸びやかな加速や、滑らかな回転フィールは、スーパーフォアならではの特徴であり、峠道でのスポーティな走りから、都市部での通勤・通学、さらには長距離ツーリングまで、多様なシーンでその万能性を発揮します。
また、メンテナンス性にも優れており、日常的な使用でも扱いやすく、初心者から上級者まで幅広い層に愛されている理由の一つとなっています。
ネイキッドバイクとしてのポジションと人気の理由
CB400SFはカウルを持たないスタイルのネイキッドバイクであり、フレームやエンジンなどの構造がむき出しになっていることから、視認性や整備性の高さが大きな特徴となっています。
これにより、ライダー自身でのメンテナンスやカスタムもしやすく、バイクに対する愛着が自然と湧いてくる点も魅力の一つです。
加えて、ネイキッドバイクならではの軽快な取り回しと安定した走行性能を持ち合わせているため、日常の通勤・通学から週末のツーリング、さらには峠道でのスポーツ走行まで、幅広いシーンでその真価を発揮します。
また、走行中の風を直接受けるライディング体験がよりダイレクトな感覚をもたらし、バイク本来の“操る楽しさ”を体感できるのもCB400SFの大きな魅力です。
こうした総合的なバランスの良さから、全国の教習所でも長年にわたって教習車として採用され続けており、非常に高い信頼性と実績を持つモデルとして知られています。
CB400SFの年式・モデル別進化|型式一覧と特徴の違い

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CB400SFの主要型式一覧と注目のスペック
型式 | 年式 | 主な特徴 |
---|---|---|
NC31 | 1992〜1998 | 初代モデル。キャブ仕様、VTECなし。軽量でレトロな魅力 |
NC39 | 1999〜2006 | VTEC搭載、走行性能が向上。多彩なカラーリング |
NC42 | 2007〜2022 | FI化。環境性能・扱いやすさ・始動性が大幅向上 |
NC31・NC39・NC42・Revoなど主なモデルチェンジ解説
NC31はキャブレター仕様のシンプルな構成で、構造の明快さと整備性の高さから、旧車好きやバイク整備の入門にも最適なモデルとされています。
軽量な車体とスムーズなエンジン特性により、取り回しが良く、街乗りからツーリングまでこなせる万能型でもあります。
NC39ではついにVTECシステムが導入され、エンジンの高回転域での伸びや加速感が劇的に向上。
初期型から数度のマイナーチェンジを経て、最終的にはSPEC3として完成度が格段にアップし、足回りや外装デザインにも改良が加えられました。
さらに進化を遂げたNC42では、燃料供給方式がキャブレターからインジェクションに変更され、FI化されたことによって始動性や燃費が大きく改善されました。
Revoモデルは環境性能への対応と同時に、ライドフィールもスムーズになり、街乗りでの扱いやすさと中高速域での安定感が両立されるようになっています。
VTEC・SPEC3・HYPER VTEC Revoの違いと進化
HYPER VTECは高回転域でバルブ数を切り替える可変バルブ制御システムで、燃費効率とパワーを高い次元で両立する革新的な技術です。
通常走行時には2バルブで燃費を稼ぎ、加速時には4バルブが作動して瞬発力のある走りを実現します。
これにより、ツーリングや街乗りといった日常使用でも優れた燃費性能を発揮しつつ、スポーツ走行時にはパワフルな走りを楽しめるようになっています。
SPEC3ではこのシステムの改良に加えて、エンジンマッピングや足回りがさらにチューニングされ、中高速域でのレスポンスが格段に向上。
コーナーからの立ち上がりや追い越し加速で、ライダーが直感的に操作できる優れたバランスを持っています。
そしてNC42からのRevoモデルでは、燃料供給方式がキャブレターからインジェクションに変更されたことで、始動性やスロットルレスポンスが大幅に改善され、季節や標高の影響を受けにくくなりました。
これにより、よりスムーズで安定した特性が実現され、どんな状況でも安心して走れる仕様となっています。
年式ごとの装備・性能・デザインの進化ポイント
後期になるほどLEDヘッドライト、ABS、電子制御装備などが加わり、外観はもちろん、走行中の安心感や快適性も格段に向上しています。
特にLEDヘッドライトは夜間の視認性が大幅に改善され、長距離ツーリングでも疲れにくい仕様になっています。
ABSの搭載によってブレーキ操作時の安定性が飛躍的にアップし、急な路面状況の変化にも対応可能です。
また、電子制御装備の追加により、ライダーが直感的に操作できるよう設計されており、操作性と安全性が高次元で両立されています。
最終型においてはこれらすべてが標準装備となっており、ツーリング性能や長時間走行時の快適性、安全装備の面でも非常に優れた完成度を誇るモデルとなっています。
CB400SF おすすめ年式ランキング|初心者・ベテラン別に徹底解説

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初心者におすすめのCB400SF年式とその理由
初心者にはNC42後期型(2018〜2022年)が断然おすすめです。
このモデルはFI(フューエルインジェクション)化されており、気温や標高に左右されることなく安定した始動が可能です。
エンジンのスロットルレスポンスも滑らかで、急なアクセル操作にも自然に反応するため、バイクに慣れていない人でも安心して操作できます。
さらに、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)やLED灯火類といった現代的な安全装備が標準搭載されており、視認性の向上とブレーキ時の安定性が確保されています。
これにより、都市部の通勤や夜間走行、突然の悪天候など、さまざまな状況でも安心感を得ることができます。
また、見た目にも高級感があり、最初の一台で所有感を味わえるのもポイントです。
ベテランも満足できる年式とは?
ベテランにはSPEC3(2004〜2006年式)がおすすめです。このモデルはCB400SFの中でも特に完成度が高く、VTECシステムの熟成により高回転域での圧倒的な加速力を発揮します。
回転数が上がるごとにパワーが増していくフィーリングは、長年バイクに乗ってきた経験豊富なライダーにとっても大きな魅力です。
また、キャブレターならではのダイレクトなスロットルレスポンスと、空冷風デザインを採り入れたクラシックなネイキッドスタイルが融合し、スポーティでありながらも渋い雰囲気を醸し出しています。
足回りの強化やマフラー音の心地よさも評価が高く、ライディングそのものを純粋に楽しみたいというベテラン層から熱い支持を集めています。
さらに、カスタムパーツの選択肢も豊富で、個性を反映した一台に仕上げる楽しみもあります。
人気・不人気年式とその特徴
不人気年式(例:NC39初期型)は、全体的に装備や仕様が旧式であり、現在の目線で見ると快適性や安全性能に物足りなさを感じることがあります。
例えば、ABSやLEDヘッドライトといった現代的な安全・視認装備が搭載されておらず、足回りも後年モデルと比較すると簡素で、ツーリングや長距離使用にはやや不安が残る面もあります。
そのため、初心者や快適性を求める層からは敬遠される傾向にありますが、価格帯が比較的安いため、予算を抑えて購入したい人には一定の需要があります。
一方で、人気年式としてはNC42後期(2018年以降)が挙げられ、LED灯火類、ABS、改良された燃料噴射システムなどが標準装備されていることで、走行性能と安全性のバランスが非常に良く、見た目にも高級感が漂います。
中古市場でも状態の良い個体が多く、プレミアム感がありながらも安心して購入できる点が高評価につながっています。
中古・新車で狙うべき最終型/後期型の魅力
NC42後期はLEDヘッドライト、ABS、ブラックエンジンなどが標準装備されており、見た目にも機能面でも高級感と現代的な完成度の高さが際立っています。
これらの装備により、夜間走行の視認性やブレーキ時の安全性が格段に向上し、安心してロングツーリングにも出かけられる仕様となっています。
加えて、マフラーやメーターなどの細部も洗練されており、所有すること自体に満足感を得られる一台です。
中古市場においても状態の良い個体が比較的多く、走行距離が短く手入れの行き届いた車両に出会える可能性が高いです。
そのため、購入後の満足度が高く、なおかつリセールバリュー(再販価値)も維持されやすい点が、多くのライダーから選ばれる理由となっています。
買うならココ!注目のCB400SF年式ランキング
ランク | ターゲット | 年式 | 型式 | 理由 |
---|---|---|---|---|
1位 | 初心者 | 2018〜2022 | NC42後期 | 装備充実、安全性高い |
2位 | ベテラン | 2004〜2006 | NC39 SPEC3 | VTECの完成系、カスタムベースにも最適 |
3位 | コスパ重視 | 1999〜2003 | NC39 初期〜中期 | 手頃な価格と必要十分な性能 |
CB400SFモデル別スペック徹底比較|性能・装備・走行フィール

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エンジンスペック・加速・最高出力の違い
型式 | 馬力(PS) | トルク(Nm) | 吸気方式 |
---|---|---|---|
NC31 | 53 | 38 | キャブレター |
NC39 SPEC3 | 53 | 39 | キャブ+VTEC |
NC42 Revo | 56 | 39 | インジェクション |
カラー・デザイン・細部の装備比較
NC31はクラシックな丸目ライトとメッキパーツが印象的で、90年代らしいレトロな雰囲気を今に伝えるスタイルです。
エンジンやフレーム周辺にも無骨さと味わいがあり、旧車ファンにはたまらない外観です。
一方でNC39は、2000年代初頭の流行を反映した派手なストライプカラーや、赤と黒を基調にしたスポーティなデザインが特徴で、視覚的インパクトも強く個性を主張できます。
そしてNC42後期になると、LED灯火類の採用によって先進的で洗練された印象を与えるとともに、シャープで都会的な現代的フォルムが与えられています。
ブラックアウト処理されたエンジンや落ち着いたカラーリングにより、ネイキッドバイクでありながらも高級感と重厚さを兼ね備えた外観へと進化しています。
SPEC3や最新Revoモデルの特徴と走行性能
SPEC3は上まで気持ちよく回るスムーズな吹け上がりが大きな魅力で、高回転域での鋭いレスポンスとスポーティなフィーリングが特徴です。
アクセルを開けた瞬間に応えるような力強さは、峠道や高速走行時においてもライダーに高揚感を与えてくれます。
また、SPEC3はキャブレター仕様の中でもセッティングが緻密で、熟成されたエンジン特性により滑らかでムラのない加速が楽しめます。
Revoモデルでは燃料供給がインジェクション化されたことで、トルクの出方がより安定し、発進や低速域でもギクシャクしにくく、スロットルの操作に対してリニアに反応するのが特徴です。
そのため、街乗りやツーリングといった日常的な使い方にも非常に適しており、初心者からベテランまで幅広い層が安心して扱える万能なモデルとなっています。
中古市場で人気のスペックと理由
ABS搭載車・最終型・低走行車は特に人気が高く、安心して購入できる条件が揃っているため、中古市場でもすぐに売れてしまう傾向があります。
ABSは急なブレーキ時でも車体の安定を保ちやすく、特に雨天時や路面が滑りやすい状況ではその効果が顕著です。
最終型はLED灯火類や改良された足回り、安全装備が充実しており、快適性・信頼性の両面で評価されています。
また、走行距離が少ない車両ほどエンジンや各部パーツの消耗が少なく、長く乗れる可能性が高いため、中古車選びでは重要なチェックポイントです。
一方で、10万kmを超えるような高走行車や、定期点検や整備履歴が確認できない車両については、エンジン内部やサスペンション、電装系などに思わぬトラブルが潜んでいる可能性があり、購入後に高額な修理費用がかかるリスクもあります。
そのため、これらの車両は避けた方が無難といえるでしょう。
CB400SFを選ぶ際のチェックポイント

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走行距離・整備履歴・車両状態
走行距離は3万〜5万km以内が狙い目とされており、この範囲の車両であればエンジンや各種パーツの消耗も比較的少なく、今後も長く安心して乗れる可能性が高いといえます。
特に、ツーリングメインで使われていた個体は高回転域の酷使が少なく、状態の良い車両に出会える確率が高まります。
また、定期点検記録や整備履歴がしっかりと残っている車両を選ぶことは、過去のメンテナンス状況を把握できる重要な指標となります。
オイル交換やタイヤ交換の履歴、消耗部品の交換時期などが記載されていれば、次の整備タイミングも予測しやすく、維持費の計画も立てやすくなります。
こうした記録が整っている車両はオーナーの管理意識が高く、車両全体のコンディションも良好である可能性が高いため、購入時の安心材料として重視すべきポイントです。
選ぶべき不人気カラーや特別仕様について
特別仕様(アニバーサリーモデルなど)は生産台数が限られていることが多く、希少性の高さから将来的なリセールバリューにも期待が持てます。
カラーリングや専用エンブレム、特別装備が施されていることが多く、他の一般モデルとの差別化ができる点も所有感を高めるポイントです。
こうしたモデルはコレクターやマニア層からの需要もあり、中古市場でも比較的高値で安定する傾向があります。
一方、不人気カラーとされるものでも、モデル自体の性能が優れていれば十分に満足できる選択肢となります。
実際、不人気カラーは販売価格が抑えられている場合が多く、購入時のコストパフォーマンスに優れています。
また、周囲と被らない個性的な見た目を求めるライダーにとっては、あえて選ぶ価値のある選択肢となるでしょう。
ETC・マフラー・パーツ等の装備状況
ETC付きやマフラー交換済み車両はツーリング時の利便性や走行時の快適さが向上するため非常に便利ですが、注意すべきポイントもいくつかあります。
まず、ETCがすでに装備されている車両は取り付け工賃を節約でき、長距離移動や高速道路の利用が多いライダーにとって大きなメリットになります。
また、マフラーが交換されている場合には、見た目のカスタム性や排気音の迫力が向上し、より個性的なバイクライフを楽しむことができます。
しかし一方で、純正パーツが残っているかどうかは必ずチェックしておきたい項目です。
車検対応か否か、また音量や排気ガス規制への適合可否など、ノーマルに戻す必要が生じた際に対応できるようにするためです。
純正マフラーやノーマルパーツが同梱されている車両であれば、安心して購入することができ、将来的な整備や売却時にも有利になります。
支払総額・価格相場・中古バイク店舗の選び方
車両価格だけでなく、整備費用・登録費用・保証内容といった諸経費まで含めた支払総額をしっかりと把握しておくことが大切です。
車両本体が安く見えても、追加費用が重なることで想定よりも高額になるケースが多々あるため、購入前に見積もりを細かく確認することが求められます。
特に整備費用には、納車整備や消耗部品の交換費用が含まれているかどうかを確認する必要があります。
また、登録費用には名義変更手続きや納車にかかる諸手続きも含まれます。
さらに、保証内容の有無やその範囲、期間も重要なチェックポイントであり、トラブル時の対応やアフターサービスの質にも関わってきます。
こうした点を総合的に判断するためにも、信頼できる店舗での購入を強く推奨します。
実績のあるバイクショップや、口コミ評価の高い販売店などを選ぶことで、購入後のトラブルを避けやすくなり、より安心してCB400SFを楽しむことができるでしょう。
NC31とNC39の違い・比較で分かるベストな選択

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フレーム・エンジン・VTECシステムの違い
NC31はシンプルなキャブレター仕様で、メカニカルな味わいを好むライダーにとって魅力的な構造となっています。
軽量でコンパクトなフレーム構成により、取り回しがしやすく、都市部での使用や初めてのバイクとしても扱いやすいモデルです。
キャブ特有のダイレクトなスロットルレスポンスと、アナログ感のある操作感が根強い人気の理由となっており、旧車ブームの中でも注目され続けています。
一方、NC39はVTECシステムを搭載することで高回転域でのパワーと伸びが劇的に向上し、スポーツ性能を大幅に強化したモデルです。
さらにフレーム剛性の見直しやサスペンションの改良も行われ、ワインディングやツーリング時の安定感が格段にアップしています。
これにより、走りにこだわるライダーや中級者以上にとっても非常に満足度の高い仕様へと進化しています。
各モデルのデザイン・印象・市場価値
NC31はレトロ志向のデザインが特徴で、クラシックな丸目ライトやクロームメッキパーツなど、往年のホンダらしい味わいが色濃く残るモデルです。
そのため旧車好きやクラシックバイクに憧れを持つライダーに強く支持されています。
部品供給や整備面ではやや手間がかかる部分もありますが、その分“所有する喜び”を感じられる一台です。
一方、NC39はスポーティさを前面に押し出しながらも、ネイキッドらしいクラシックなフォルムを保ち、現代的な走りとスタイルを両立しています。
ストライプを効かせたカラーリングや改良された足回りによって、走行性能の高さが際立ち、峠道やツーリングにおいても満足度の高い走りが可能です。
中古価格については、近年の旧車人気によりNC31がやや高騰傾向にあり、状態の良い個体ほど価格にプレミアが付きやすくなっています。
ライダータイプ別おすすめポイント
街乗りメインであれば、FI化されており始動性や燃費性能にも優れるNC42が最適です。
スロットルレスポンスが滑らかで取り回しも良いため、通勤や市街地走行など日常使いに向いています。
スポーツ寄りの走りを楽しみたいなら、VTEC搭載のNC39が非常におすすめです。SPEC3では足回りや出力特性も改良され、峠道やワインディングでの俊敏な走りが可能となります。
そして旧車志向のライダーには、レトロな雰囲気とキャブ特有の操作感を味わえるNC31が最適です。
クラシックなデザインを好み、自分でメンテナンスやカスタムを楽しみたい人にとっては、所有する満足感も含めて魅力の多い選択肢です。
このように、ライダーの志向や利用シーンに応じて最適なモデルを選べる点がCB400SFの大きな魅力でもあります。
CB400SFの今後と最新情報|生産終了・中古車市場の動向

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CB400SF最終型・生産終了の理由と影響
排ガス規制のさらなる強化に対応するため、長年愛され続けてきたCB400SFは2022年をもってついに生産終了となりました。
30年以上にわたり進化を重ねてきた本モデルは、ホンダの技術力と信頼性を象徴する存在として、多くのライダーに親しまれてきました。
生産終了という事実は、多くのファンにとって一つの時代の終わりを意味する一方で、今後はプレミアムバイクとしての価値がますます高まっていくことが予想されます。
特に最終型は装備や性能が充実しており、中古市場でも注目度が非常に高くなっており、将来的な希少価値や資産的価値を見越して購入を検討する人も増えています。
中古車供給・価格推移とブーム再燃の可能性
最終型は中古車市場においても高値を維持しており、その価格は今なおじわじわと上昇傾向にあります。
理由としては、生産終了により新車供給が完全にストップしてしまったこと、装備や性能が非常に充実していること、そして信頼性の高さが挙げられます。
特にLED灯火類やABS、ブラックエンジン仕様といった特徴は、他の400ccクラスバイクと比較してもプレミアムな印象を与えます。
さらに、走行距離の少ない良質な車両は希少価値が高く、今後さらに入手困難になることが予想されます。
そのため、購入を検討している方は早めの決断が賢明であり、良質な車両に巡り合えるうちに動くことが後悔しない選択につながるでしょう。
今後注目のモデル・中古バイク選びのコツ
年式と価格だけでなく、車両状態と整備履歴の確認を重視しましょう。
車両状態が良好であるかどうかは、走行距離や外観の傷・サビの有無に加え、エンジン音やアイドリングの安定性、ブレーキ・クラッチなどの作動状態にも現れます。
また、整備履歴がしっかりと残されている車両は、オイル交換やタイヤ、チェーン、ブレーキパッドなどの消耗部品が適切なタイミングで交換されているかが分かるため、今後の維持管理の目安としても役立ちます。
さらに、人気モデルの相場動向にも注目しておくことで、割高な価格設定を避けたり、今後の価値上昇を見越した選択が可能になります。
モデルごとの希少性や装備内容の違いによって中古相場は大きく変動するため、価格だけで判断せず、全体的なコンディションと市場動向を合わせてチェックすることが重要です。
まとめ|CB400SF おすすめ年式と後悔しない選び方

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CB400SFは年式によって性能・装備・価格が大きく異なり、各モデルごとに個性や特徴があります。
そのため、購入を検討する際には、使用目的やライディングスタイル、好みに応じてベストな一台を見極めることが極めて重要です。
たとえば、初心者であれば、扱いやすさと安全装備が充実したNC42後期(2018〜2022年)が非常に適しており、ABSやLED灯火類の標準装備によって安心してライディングを楽しめます。
ベテランライダーであれば、キャブレター仕様で高回転の伸びが心地よいSPEC3(2004〜2006年式)が理想的で、ダイレクトな操作感や高いスポーツ性能に満足できるでしょう。
また、価格を重視する場合には、VTECを搭載しながらも比較的手ごろな価格帯で流通しているNC39中期モデル(2001〜2003年式)も魅力的な選択肢です。
こうした視点から、自分に最適な年式を選ぶことで、愛車との付き合いがより長く、充実したものになり、後悔のないバイクライフを実現できます。