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「CB400FとCB400Fourって名前が似てるけど、実際はどう違うの?」そんな疑問を持つ方に向けて、この記事では両モデルの歴史、スペック、維持費、そしてライダーのリアルな声まで徹底的に比較・解説します。
CB400Fourは1970年代に誕生した名車で、クラシックバイクとして今も多くのファンに愛されています。一方CB400Fはその名を受け継ぎつつ、現代技術を取り入れて登場した復刻モデル。それぞれに独自の魅力があり、どちらを選ぶかは「あなたがどんなバイクライフを求めるか」によって変わってきます。
本記事では、地域ごとの人気動向から中古価格相場、実際のオーナーの声、さらには維持費やカスタム性まで幅広くカバー。購入を検討している方や、違いを正しく知りたいという方にとって、有益な情報をお届けします。
この記事のポイント
- CB400FとCB400Fourの年式や開発コンセプトの違い
- エンジンやフレームなど仕様面での主な差異
- 人気地域や中古市場での価格動向
- 維持費や部品供給など所有コストの違い
- 実際のユーザー評価や使用感の比較
CB400FとCB400Fourの違いとは?

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CB400FとCB400Fourは名称こそ似ているものの、実際には開発された時代背景や技術的な方向性、デザインコンセプトまで大きく異なるバイクです。
CB400Fourは1970年代のホンダが送り出した名車で、空冷エンジンやキャブレター、そして当時としては非常に先進的なスタイリングを備え、ライダーたちの間で絶大な支持を受けました。
特に集合マフラーと低く構えたフォルムは、多くのバイクファンの心を掴み、現在でも語り継がれる存在。
一方、CB400Fはその伝説的モデルの名前を引き継ぎ、現代の技術と快適性、安全性を兼ね備えて新たに設計された復刻モデルです。
インジェクションシステムや水冷エンジン、ABSなど最新装備を採用し、旧車の魅力を残しつつも現代の道路環境に適応した仕上がりとなっています。
CB400FとCB400Fourの基本スペック比較
以下の表は、両モデルの主なスペックを比較したものです。
項目 | CB400Four(旧型) | CB400F(復刻版) |
---|---|---|
発売年 | 1974年〜1978年 | 2013年(限定モデル) |
エンジン形式 | 空冷4ストロークSOHC4気筒 | 水冷4ストロークDOHC4気筒 |
排気量 | 408cc | 399cc |
トランスミッション | 6速 | 6速 |
重量 | 約185kg | 約201kg |
燃料供給方式 | キャブレター | インジェクション |
両モデルのエンジン性能の違い
CB400Fourのエンジンは、クラシックなキャブレター方式を採用しており、機械的な味わいや独特のレスポンスの良さが特徴です。
特に中低速域でのトルク感は、日常使用において非常に扱いやすく、ビギナーからベテランまで幅広く愛された理由のひとつでもあります。
キャブレター特有のスロットルレスポンスは、操作する楽しさを感じさせ、バイクとの一体感を重視するライダーには非常に魅力的です。
一方、CB400Fは燃料噴射(FI)を採用しており、コンピューター制御による正確な燃料供給によって、常に最適なエンジンコンディションを保ちます。
これにより、スムーズな加速性能はもちろん、低燃費や排ガスのクリーン化にも寄与しています。さらに、出力やトルクの面でもCB400Fはより高性能に仕上げられており、高速道路での巡航性能や、ワインディングでの加速感にも優れています。
このように、エンジン性能の方向性は異なるものの、それぞれに独自の魅力が存在しています。
最高速と走行性能の比較
CB400Fourは当時としては画期的な高速性能を誇り、140km/h超えが可能でした。この数字は1970年代の中型バイクとしては非常に優れており、長距離ツーリングや高速道路での走行も難なくこなすことができました。
また、ライダーとの一体感を重視した操縦性と、軽快なハンドリングも高評価の要因でした。一方で、CB400Fは最新のテクノロジーを取り入れ、より安定した高速巡航性能を実現しています。
燃料噴射システムによるリニアなスロットルレスポンスに加え、風洞実験を基に設計されたカウリングや車体バランスの良さが、高速域でもブレを感じさせず、長時間の巡航でも疲労を軽減してくれます。
さらに、前後に装備されたサスペンションは、ショック吸収性が向上しており、荒れた路面でも高い安定性を発揮します。
ブレーキも現代の技術で強化されており、ABSの採用など安全性も大きく向上。これらの要素によって、CB400Fは街乗りはもちろん、ワインディングやロングツーリングでも優れた性能を発揮し、ライディングの楽しさをより幅広く体験させてくれる存在となっています。
CB400Fの魅力

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復刻版CB400Fのデザインと特徴
復刻版CB400Fは、旧型CB400Fourのスタイルを尊重しながらも、現代のバイクに必要な安全性や快適性をしっかりと取り入れた設計となっています。
丸型のヘッドライトや流麗なタンクデザインなど、往年の雰囲気を継承しつつ、LEDライトや液晶表示を組み合わせたデジタルメーターといった最新の装備も装着されています。
これにより、見た目のレトロ感と使い勝手のよさが共存するバイクとして、多くのライダーから評価を得ています。特に注目すべきはマフラーのデザインで、オリジナルの集合マフラーを思わせる造形を再現しつつ、現代の排気規制にも対応する内部構造を実現しています。
このディテールへのこだわりが、旧車ファンやホンダファンの心をくすぐる要素となっており、クラシックデザインの再解釈として非常に完成度の高い仕上がりです。
また、ハンドルポジションやシート形状も快適性を意識して設計されており、長時間のツーリングでも疲れにくい工夫が施されています。視覚的にも機能的にも、旧車の魂を現代に蘇らせたバイクとしての魅力が光るモデルです。
CB400Fの人気モデルとしての位置づけ
CB400Fはネオクラシックブームの流れに乗る形で登場し、若年層からベテランライダーまで幅広い層に支持されています。
特に「懐かしさ」と「新しさ」の絶妙なバランスが、世代を問わず受け入れられている大きな要因です。かつてのCB400Fourに憧れた世代にとっては当時の思い出を呼び起こす存在であり、現代の若者にとってはレトロな見た目と先進装備を併せ持つ新鮮なスタイルのバイクとして映っています。
さらに、CB400Fは2013年に限定販売されたモデルであることから市場に出回る数が少なく、希少性が高い点も人気に拍車をかけています。
これにより、購入後の満足感や所有欲の充足度も非常に高く、単なる移動手段としてではなく、趣味性の強い“特別な1台”としての位置づけが強まっています。
また、パーツ供給やメンテナンス環境も整っており、長く付き合えるバイクとしての魅力も多くのユーザーに支持されている理由の一つです。
中古市場でのCB400Fの価格動向
CB400Fの中古価格は年々上昇傾向にあり、特に状態の良い車両や走行距離の少ないものに関しては、プレミア価格で取引されるケースも多く見受けられます。
新車価格を超えることも珍しくなく、モデルの希少性や人気の高さが価格に反映されているのが現状です。
年度 | 平均価格 |
---|---|
2020年 | 約85万円 |
2022年 | 約95万円 |
2024年 | 約110万円 |
CB400Fourの魅力

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CB400Fourの歴史と製造年数
CB400Fourは1974年に登場し、約4年間という短い期間ながらも、その存在感と影響力は絶大でした。当時の日本国内外のバイクシーンにおいて、CB400Fourは非常に革新的なデザインと性能を持ち、多くのライダーに新たな価値観をもたらしました。
車体はスリムかつ洗練されたスタイルでまとめられ、当時としては先進的な6速ミッションの搭載や、扱いやすい中型クラスでありながらも高性能な空冷4気筒エンジンを採用するなど、非常に意欲的な内容でした。
特に印象的なのは集合マフラーの美しさで、4本のエキゾーストパイプが1本にまとまる造形は、当時のバイクでは非常に珍しく、スタイルだけでなく性能面にも大きなメリットをもたらしました。
この独自のマフラーデザインは、現在でも多くのファンの間で語り継がれており、カスタムバイクの手本としても影響を与え続けています。まさに時代を象徴する一台であり、今日のクラシックバイク人気の火付け役となった存在のひとつといえます。
ヨンフォアの人気と不人気の理由
人気の理由はやはり、その独自のデザインと当時としては画期的だった性能にあります。特にスリムな車体に収まった空冷4気筒エンジンや、美しくまとめられた集合マフラーは、現代においても色褪せない魅力を放っています。
さらに、扱いやすく、なおかつ高回転まで気持ちよく吹け上がるエンジン特性は、多くのライダーに「操る楽しさ」を提供してきました。また、ヨーロピアンスタイルを取り入れたタンクやシート、メーター類のデザインも高い評価を受けています。
これらのスタイルと性能が絶妙に融合していたことが、CB400Fourを名車たらしめている理由のひとつです。一方で、1970年代のバイクということもあり、長年乗り続けるためにはそれなりの知識と手間が必要になるのも事実です。
メンテナンス性の面では、キャブレターの調整やエンジンオイルの管理、経年劣化によるゴム部品の交換など、定期的な整備が欠かせません。
また、パーツの入手についても、純正部品はすでに生産終了となっているものが多く、社外品や中古部品に頼る場面が増えるため、費用や手間がかかることもデメリットといえるでしょう。
しかしそれらの困難さも、旧車を楽しむという醍醐味の一部であり、手をかけるほどに愛着の湧くバイクでもあります。
CB400Fourの中古車市場の現状
CB400Fourは旧車市場でも非常に高値で取引されており、希少性の高さからコレクターズアイテムとしての価値が年々高まっています。
特に初期型やオリジナル状態を保っている車両は、旧車愛好家の間で争奪戦となることもしばしばで、オークションや専門店では高額な値が付くことも珍しくありません。
また、雑誌やメディアで取り上げられる機会も多く、その注目度はさらに上昇傾向にあります。
年式 | 平均取引価格 |
---|---|
1974〜1975年 | 約200万円 |
1976〜1978年 | 約160万円 |
このように、CB400FとCB400Fourはそれぞれ異なる魅力を持っており、どちらが良いかは用途や好みによって異なります。クラシックを求めるならCB400Four、現代の快適さを求めるならCB400Fが最適です。
CB400FとCB400Fourの生産台数

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CB400FとCB400Fourの魅力を語るうえで、生産台数は大きな指標となります。販売戦略や市場での需要、そして時代背景に応じて生産台数は大きく異なります。
CB400FとCB400Fourの生産台数の推移
CB400Fourは1974年から1978年の間に日本国内を中心に約7万台が生産されたとされています。このモデルは当時の中型バイク市場において大きな反響を呼び、特にそのデザイン性と性能のバランスが評価され、多くのライダーに支持されました。
また、海外輸出も一部行われており、国際的にも一定の評価を得ていたことが知られています。一方、CB400Fは2013年に登場した限定復刻モデルで、限定数として国内ではわずか300台前後の販売にとどまりました。
その販売方法も特徴的で、事前抽選や一部ディーラーでの限定予約販売という形式が取られたため、入手の難易度は非常に高かったといえます。
このような背景から、CB400Fは登場時から「プレミアムモデル」としての位置づけがされ、発表直後からバイクファンの間で大きな話題を集めました。
モデル名 | 生産年 | 生産台数(推定) |
---|---|---|
CB400Four | 1974〜1978年 | 約70,000台 |
CB400F | 2013年 | 約300台 |
この数字からも分かるように、CB400Fの希少性は極めて高く、所有すること自体が特別なステータスになり得ます。
なぜ生産台数が重要なのか?
生産台数は、そのバイクの希少性や今後の資産価値に大きく関わる非常に重要な要素です。市場に多く出回っているモデルは、中古車としての選択肢が豊富であり、部品の入手も比較的容易なため、実用性の面では優れていると言えます。
その反面、希少性が低いために、コレクター市場ではあまり高値が付きづらく、プレミアムな価値がつくことは稀です。
一方で、限定的に生産されたモデルや短期間のみ販売された車両は、生産台数の少なさから市場での入手が困難となり、結果として中古市場でも価格が高騰する傾向があります。こうしたモデルはコレクターからの注目度が非常に高く、希少価値が大きな魅力となります。
また、そのモデルが登場した時代の背景や技術的特徴、デザイン的価値が高く評価される場合には、単なる乗り物を超えて“資産”として捉えられることも珍しくありません。このように、生産台数はそのバイクの価値や文化的評価にまで影響を与える指標と言えるでしょう。
希少価値とコレクションとしての魅力
CB400Fはまさに「現代の旧車」としてのポジションを確立しています。復刻モデルでありながらも流通数が極端に少ないため、今後さらに希少価値が高まることが予想されます。
そのスタイリッシュでクラシカルなデザインは、往年の名車であるCB400Fourを彷彿とさせ、現代の技術と融合することで新たな魅力を生み出しています。
さらに、限定生産という背景から入手困難であり、購入できたオーナーにとっては特別な所有感が得られる点も大きな魅力です。
旧車市場では、オリジナル状態を保った車両ほど高額で取引される傾向があり、CB400Fもその例に漏れません。
純正パーツの保持率や塗装のオリジナリティ、改造の有無などが価格に直結する要素となっており、車両のコンディションに対する評価基準は非常に厳格です。結果として、オリジナルを保っている車両は、投資対象としても注目されています。
対してCB400Fourは、そのデザインや当時の雰囲気を忠実に残した名車であり、年代物としての味わいと存在感が根強い人気を支えています。
1970年代の日本車ならではのスタイルや乗り味が高く評価されており、レストアベースやパーツ供給の難しさにも関わらず、多くの愛好家が維持・管理に情熱を注いでいます。その姿勢自体が、CB400Fourの文化的価値をより高めているともいえるでしょう。
CB400シリーズの進化

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CB400SFとの違いと関係性
CB400SF(スーパーフォア)は、CB400シリーズの中でも最も多くの派生モデルを生み出してきた中核的な存在です。
1990年代から登場したCB400SFは、ネイキッドバイクのスタンダードとして長年愛されており、教習車としても使用されてきたことでおなじみです。
CB400FはそのSFシリーズの設計思想を受け継ぎつつ、よりスタイリッシュでクラシカルな雰囲気を持たせたモデルであり、機構的には共通点が多くあります。
項目 | CB400SF | CB400F |
---|---|---|
デザイン | モダンネイキッド | クラシック風ネイキッド |
使用目的 | 実用/教習向け | 趣味性/限定モデル |
共通部品 | 多い | 多い |
歴代CBシリーズのモデルとの比較
CBシリーズは1959年のCB92から始まり、ホンダのモーターサイクル史において非常に重要な役割を果たしてきました。CBシリーズは、高性能エンジンや革新的な技術を採用しながらも、一般ライダーにも手の届く存在として展開されてきたことが特徴です。
これまでにCB125、CB250、CB350といった小排気量モデルから、CB750FOUR、CB1100といった大型モデルまで、非常に幅広いラインナップが展開されており、それぞれの時代のニーズに応えて進化を続けてきました。
中でもCB750FOURは、世界初の量産型DOHC4気筒エンジンを搭載したバイクとして知られ、バイク業界に革命を起こした一台です。また、CB500Tも独特のデザインとエンジン特性で個性派ライダーから支持を受けました。
CB400Fourは、そうした名車たちの流れを汲みながら、中型バイクとして高性能とスタイルを兼ね備えたモデルとして大ヒットを記録しました。クラシカルなデザインと当時としては革新的な技術を融合させたその姿は、今なお多くのファンを魅了し続けています。
そしてCB400Fは、そのCB400Fourの血統をしっかりと受け継ぎながら、現代の技術と安全性を融合させた復刻モデルとして令和の時代に蘇りました。
スタイリングの美しさはもちろんのこと、最新のインジェクション技術や制動性能の高さなど、現代的な快適性も兼ね備えた一台となっており、まさに過去と未来をつなぐ象徴的なモデルとしての位置づけを確立しています。
最新モデル比べると何が違う?
最新のCBシリーズは、電子制御やライディングモード、トラクションコントロール、さらにはスマートフォン連携や電子スロットルといった先進技術が豊富に採用されています。
これにより、ライダーは路面状況や走行スタイルに応じたモード切り替えが可能になり、安全性や快適性が大幅に向上しています。
また、ABSやクイックシフターなどの装備により、初心者からベテランまで幅広い層が安心して乗れる仕様となっており、日常使いからツーリングまで多様なシーンに対応できる万能性を誇ります。
一方、CB400FやCB400Fourは、そうした電子的なアシストをあえて排除し、ライダーとの一体感や直感的な操作性を重視した設計がなされています。
特にCB400Fourは、シンプルな構造と機械的な操作感により、エンジンの鼓動や路面の感触をダイレクトに感じられるバイクとして多くの愛好家に支持されています。
CB400Fもまた、現代的な装備を一部取り入れつつも、クラシカルなデザインとライディングの原点を感じられるフィーリングを持ち、バイク本来の楽しさを追求するライダーにとっては格別の魅力を放っています。
このように、テクノロジーによる快適性を重視した最新モデルと、五感で楽しむライディング体験を提供するCB400F・CB400Fourでは、求める価値そのものが大きく異なるのです。
CB400FとCB400Fourの仕様比較

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エンジン・フレームの違い
CB400Fourは鋼管ダブルクレードルフレームに空冷エンジンを搭載していたのに対し、CB400Fはアルミ素材を使用した軽量で剛性の高い現代設計のフレームを採用しており、水冷エンジンと組み合わせることで冷却性能と耐久性の向上を実現しています。
この構造の違いは、走行時の振動吸収性や操作性、さらには車体の取り回しやすさにも影響しており、CB400Fは街乗りからツーリングまで幅広いシーンで扱いやすさを発揮します。
加えて、CB400Fのフレームはコンパクトながらもライダーのポジションに配慮した設計となっており、快適性の向上にも寄与しています。
項目 | CB400Four | CB400F |
---|---|---|
フレーム | 鋼管ダブルクレードル | 新設計コンパクトフレーム |
エンジン | 空冷SOHC4気筒 | 水冷DOHC4気筒 |
重量 | 約185kg | 約201kg |
走行距離と状態の重要性
中古車を選ぶ上で重要なのは、年式よりも「状態」と「走行距離」です。車両の製造年が古くても、丁寧に乗られていたバイクはメンテナンス状態が良く、長持ちしやすい傾向があります。
特にエンジン内部の摩耗や、サスペンション、ブレーキ周辺のコンディションは、実際の走行距離や使用状況に強く影響されます。
また、電装系の劣化も、長期間放置されていた車両や、過酷な環境で使用された場合には進行しやすく、走行距離よりも保管状況や点検履歴が重要になることもあります。
バッテリーや配線の状態、ライトやメーターの作動確認なども含めて、車両全体の健康状態を見極める必要があります。このように、「走行距離」と「状態」は中古バイク選びにおける最重要チェックポイントと言えるでしょう。
中古車選びのポイント
- オリジナルパーツが残っているかどうかは、その車両がどれだけ純正の状態を保っているかを示す重要な指標です。特に希少なモデルにおいては、パーツのオリジナリティが資産価値に大きく影響します。
- メンテナンス履歴があるかどうかも確認すべき重要項目です。定期点検やオイル交換、消耗品の交換記録などがしっかりと残されている車両は、安心して長く乗り続けることができます。
- 車体のサビや腐食の有無については、外装だけでなくフレームやボルト類、エンジンマウント周辺まで細かく確認することが求められます。特に海沿いや雨ざらしの環境で保管されていた車両は要注意です。
- エンジンの始動性や異音は、試乗やエンジン始動チェックによって実際に確認するのがベストです。セルのかかり方やアイドリングの安定性、吹け上がり、異常音の有無などを丁寧に確認しましょう。
これらのポイントを丁寧にチェックすることで、見た目に惑わされずに本当に価値のある一台を見極めることができ、良質な中古車選びにつながります。
このようにCB400FとCB400Fourは、設計思想から市場での立ち位置、バイクとしての性格まで異なる魅力を備えています。どちらもホンダの名車として語り継がれていくことでしょう。
地域別で見るCB400の人気

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地域による人気モデルの違い
CB400シリーズは日本全国で幅広い支持を集めていますが、実際には地域ごとにライダーの趣向や使用環境に応じたモデルの好みに差が見られます。
たとえば、都市部では通勤や街乗りに適したコンパクトなボディと燃費効率の良さが重視されるため、CB400Fのように取り回しのしやすいモデルが好まれる傾向があります。
交通量の多いエリアではスムーズな加減速や信号待ちでの安定性も重視されるため、最新装備が充実したCB400Fが人気です。
一方で、地方や郊外のライダーは週末のツーリングや趣味としてのバイクライフを楽しむケースが多く、整備性や個性のあるスタイルに惹かれる傾向があります。
CB400Fourは旧車ならではの独特なデザインと歴史的な背景から、多くのバイクファンの心を掴んでおり、特にクラシックバイク文化が根付いている地域では高い人気を誇っています。
また、DIY整備を楽しむライダーにとってもCB400Fourは魅力的な選択肢となっています。
地域 | 人気モデル | 傾向 |
---|---|---|
関東 | CB400F | 通勤・ツーリング兼用。燃費・デザイン重視。 |
関西 | CB400Four | 旧車文化が根強く、レストア車両の人気も高い。 |
九州 | CB400SF/Four | 教習車経験をきっかけに購入されることも多い。 |
東北・北海道 | CB400SF/Four | 整備環境が整っており、維持しやすいバイクが好まれる。 |
地域別の価格相場
地域によって中古市場の価格にも明確な差があります。都市部では需要が高く、競争も激しいため、人気モデルにはプレミア価格が付きやすい傾向があります。特に状態の良いCB400Fourや限定モデルのCB400Fは、高額で取引されることが一般的です。
一方で、地方では流通数こそ少ないものの、競合も少ないため、思わぬ掘り出し物が見つかることもあります。
個人売買や地元ディーラーに眠っている良質な車両が都市部より安価で手に入るケースも多く、情報収集や現地でのチェックがポイントとなります。こうした地域性を活かすことで、理想的な一台に出会える可能性が広がります。
地域 | CB400F平均価格 | CB400Four平均価格 |
---|---|---|
関東 | 約110万円 | 約190万円 |
関西 | 約105万円 | 約200万円 |
九州 | 約95万円 | 約175万円 |
北海道・東北 | 約90万円 | 約160万円 |
地域での入手難易度
CB400Fは限定生産であったため、全国的に見ても出回っている台数が極端に少なく、地域を問わずその入手は非常に困難です。
特に状態が良好なものや走行距離が少ない車両となると、オークションサイトや専門店でもなかなか見つからず、見つかったとしても価格が高騰している場合が多いです。
また、購入希望者の多くは遠方からでも足を運ぶため、地域間の差異はほとんど見られないというのが現状です。
一方、CB400Fourはある程度の台数が流通しており、全国的に見ても市場に出回っていることが多いモデルです。
しかし、旧車としての人気が高まる中、特に状態の良い車両は都市部に集中しがちで、そういった車両には多くの購入希望者が集まる傾向にあります。
これにより、都市部ではCB400Fourの競争率が非常に高くなり、価格の上昇やすぐに売り切れてしまうといった事例も珍しくありません。
CB400FとCB400Fourの維持費

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車検や修理の必要性
CB400Fは比較的新しい設計であるため、定期的な整備のみで安定した走行が可能です。燃料供給システムにはインジェクション方式が採用されており、キャブレターのような細かな調整も不要なため、メンテナンスにかかる手間や技術的なハードルは比較的低めです。
また、消耗品や補修パーツも流通しているものが多く、コストパフォーマンスの高い運用が可能です。一方、CB400Fourは旧車ゆえに、年式相応の劣化が避けられず、部品の調達や定期メンテナンスが必要で、維持には手間とコストがかかります。
特に純正部品がすでに廃盤になっていることも多く、代替品や中古部品、場合によってはワンオフパーツを用意する必要があります。
さらに、キャブレターの定期的な調整やエンジン内部の整備など、高度なメカニカル知識が求められる場面もあり、旧車特有の手間を楽しめるオーナーでなければ負担を感じやすい部分でもあります。
モデル | 車検頻度 | 修理部品の入手性 | 維持コストの目安(月) |
---|---|---|---|
CB400F | 2年ごと | 比較的容易 | 約5,000〜8,000円 |
CB400Four | 2年ごと | 部品によっては困難 | 約8,000〜15,000円 |
ETCやナビの取り付け事情
CB400Fは比較的新しい構造のため、ETCやナビの装着も非常にスムーズに行えます。ハンドル周りやシート下に電源取り出し用のスペースや配線設計が配慮されており、市販のETCユニットやナビゲーションシステムを簡単に取り付けることが可能です。
加えて、USBポートなどのアクセサリー電源の追加も容易で、スマートフォンの充電やBluetoothインカムの利用など、現代のライディングスタイルにも柔軟に対応できます。
一方、CB400Fourは1970年代の旧車構造であるため、電源取り出しに工夫が必要となります。配線の経路が限定的であり、現代のアクセサリー機器を取り付けるには、ヒューズボックスからの電源分岐やバッテリー直結など、多少のカスタム作業が求められる場合があります。
また、ナビやETCを固定するマウント部分も、現在のバイクのように専用スペースが設けられていないため、汎用ステーを活用した自作マウントが必要になることもあります。
こうした点から、CB400Fourへの装着は、知識と工夫が求められる作業となりますが、その分、愛着を持ってカスタマイズする楽しみがあるとも言えるでしょう。
自賠責保険の概要
どちらのモデルも排気量が400ccクラスであるため、同様の自賠責保険料が適用されます。自賠責保険は法律で加入が義務付けられている基本的な対人保険であり、万が一の事故に備える重要な制度です。
CB400FとCB400Fourにおいては車両の年式や種類に関係なく、同じ料金体系で契約が可能です。契約期間によって保険料が異なりますが、長期契約の方がトータルコストを抑えられるため、多くのライダーが24ヶ月または36ヶ月のプランを選ぶ傾向にあります。
特にツーリングや通勤に頻繁にバイクを使用する場合は、長期契約による安心感と割安感が大きなメリットとなります。
契約期間 | 保険料(参考) |
---|---|
12ヶ月 | 約9,870円 |
24ヶ月 | 約13,600円 |
36ヶ月 | 約17,270円 |
CB400シリーズのライダーの声

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オーナーたちの使用感
CB400Fオーナーは「取り回しが軽く、街乗りでもツーリングでもバランスが良い」と評価しており、特に日常使いと週末の趣味ライドのどちらにも適している点が高く評価されています。
加えて、クラシックなデザインと現代的な走行性能の融合が“ちょうどいい”と感じるユーザーも多く、初心者からベテランまで幅広い層に支持されています。
軽快なハンドリングと優れた燃費性能も魅力の一つとして挙げられており、通勤からロングツーリングまで柔軟にこなせる点が好評です。
一方、CB400Fourのオーナーは「機械としての質感が高く、走っていて楽しい」と語っており、その言葉の裏にはエンジンの鼓動感やアナログな操作感、そして旧車特有の奥深い魅力があります。
乗るたびに発見がある、まるで“バイクと会話しているような感覚”があるといった声も多く、バイクとの付き合い方そのものを楽しむスタイルのライダーから根強い支持を受けています。
また、周囲からの注目度の高さや所有する満足感の高さも、CB400Fourならではの魅力として語られることが少なくありません。
魅力に感じるポイント
- CB400F: デザイン性の高さ、現代装備と旧車スタイルの融合、そして利便性の高さが特徴。特にLEDライトやデジタルメーター、インジェクションによる安定した始動性など、現代的な機能が快適なライディングをサポートします。それでいて、外観はクラシカルなラインを保っているため、レトロな雰囲気を楽しみたいが最新装備も妥協したくないというライダーに最適です。また、メンテナンス性も高く、部品の入手も比較的容易で、維持管理の手間が少ないことも魅力の一つです。
- CB400Four: 音・振動・デザインなど、アナログなバイク体験の奥深さに加えて、その「味」を楽しむための時間や手間を惜しまない愛好家向けの要素が詰まっています。キック始動やキャブレター調整など、現代バイクにはない操作工程が存在し、それらを通してバイクとの一体感や愛着がより深まるという声もあります。さらに、オリジナルの集合マフラーや細部に施された当時の工業美術的意匠は、旧車文化を体現する存在として高い評価を受けています。
不満点と改善希望
- CB400F: 流通量が少なく、カスタムパーツも限られる点が課題として挙げられています。特に専用設計のパーツが少なく、ドレスアップや機能性向上を目指したカスタムを施す際には、汎用品や他車種流用の工夫が必要になることがあります。また、絶版モデルであるため、新品のパーツを安定的に入手することが難しい場合があり、メンテナンスや修理においても一部で苦労することがあります。
- CB400Four: 維持に手間がかかる、部品が高額になりがちという点も長年の愛好家にとって悩みの種となっています。エンジンやキャブレターなどの構造が古いため、専門知識がないと調整や修理が難しく、整備にかかる時間と費用がかさむことがあります。さらに、純正部品は希少で価格が高騰しているケースも多く、特にオリジナルを保ちたい場合はコスト面の負担が大きくなります。
このように、地域ごとの人気傾向からライダーの生の声まで、CB400FとCB400Fourにはそれぞれにしかない個性と魅力があります。購入を検討する際には、ライフスタイルや維持管理のしやすさ、入手のしやすさを踏まえたうえで、自分に合ったモデルを選ぶことが大切です。