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大型バイクの中でも一際存在感を放つCB1300SB。
その迫力あるスタイルと快適なツーリング性能で多くのライダーから支持を集めています。
街中でも一目置かれる堂々としたフォルムと、力強いエンジンフィーリングが魅力のこのマシンですが、やはり注目したくなるのは「一体どこまで速く走れるのか」という点です。
高速道路での巡航からワインディングロードでの加速、さらにはサーキット走行まで、CB1300SBが持つパフォーマンスの真価を知りたいという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、CB1300SBの実際の最高速や加速性能に加えて、そうしたパフォーマンスを最大限に引き出すためのメンテナンスやカスタマイズのポイントまで網羅的に紹介します。
走りを楽しみたいライダーや、自分のバイクをもっと知りたいという方にとって、きっと役立つ情報が満載です。
この記事のポイント
- CB1300SBの実際の最高速とその到達条件
- ノーマル仕様とカスタム仕様による速度の違い
- 加速性能やエンジンの特性についての理解
- 最高速を引き出すためのメンテナンスやチューニング
- 高速走行時に注意すべき安全面や装備のポイント
CB1300SBの最高速について知る前に

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CB1300SBとは?基本スペックと魅力
CB1300スーパーボルドール(CB1300SB)は、ホンダが誇るビッグネイキッドバイクの中でも、特にツーリング性能と日常使いの快適性を高次元で両立させたツアラーモデルです。
その名の通り、CBシリーズの伝統を受け継ぎつつも、現代のライディングスタイルに合った進化を遂げています。
クラシカルでありながら迫力のあるスタイリングは、見る者を惹きつける存在感を放ち、街乗りから長距離の旅まで幅広いシーンで活躍します。
加えて、滑らかなエンジンフィーリングや高い直進安定性、快適な乗り心地など、初心者からベテランライダーまで誰もが安心して楽しめる設計になっており、大型バイクならではの存在感と使い勝手を見事に融合させた一台です。
以下はCB1300SBの基本スペックです:
CB1300SB 基本スペック一覧
項目 | スペック |
---|---|
全長×全幅×全高 | 2200mm × 795mm × 1135mm |
ホイールベース | 約1520mm |
シート高 | 約780mm |
車両重量 | 約268kg |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC直列4気筒 |
総排気量 | 1284cc |
最高出力 | 110PS / 7,500rpm |
最大トルク | 11.7kgf·m / 5,500rpm |
燃料タンク容量 | 約21L |
トランスミッション | 6速リターン |
タイヤ(前/後) | 120/70ZR17M/C・180/55ZR17M/C |
なぜCB1300SBの最高速が注目されるのか
CB1300SBはツーリング志向の快適性が特徴の一方で、1300ccクラスのエンジンを搭載しており、スポーツバイクとしての走行性能にも非常に高い期待が寄せられています。
特にその大排気量エンジンは、どの回転域からでも力強いトルクを発生し、重たい車体を軽々と加速させるパワーを秘めています。
重厚感のある外観や落ち着いた佇まいからは一見すると穏やかなツアラーの印象を受けますが、実際にはひとたびアクセルを開ければ、低速から高速までダイナミックな加速を味わえる一台です。
また、直進安定性と旋回性のバランスも良好で、高速域での安定した挙動や長距離走行時の疲労軽減にも寄与しています。
こうした性能のギャップが、多くのライダーを惹きつけ、CB1300SBの最高速に対する関心をさらに高めているのです。
最高速を計測する際の注意点
最高速の測定はサーキットやクローズドコースなど、安全が確保された環境で行うべきです。
公道でのスピード違反は法律違反であり、重大な事故を引き起こすリスクが非常に高いため絶対に避けるべきです。
さらに、正確なデータを得るためには道路状況や気温、風向きなどの外的要因も考慮する必要があります。
たとえば、追い風のある状況や舗装状態が良いコースであれば、若干の速度向上が見込まれる可能性があります。また、バイクの状態も測定結果に大きく影響します。
タイヤ空気圧が適正でなかったり、チェーンが緩んでいたりするとパフォーマンスが低下し、実際の性能を正確に把握することが困難になります。
その他にも、サスペンションの調整状態や荷物の有無、ライダーの体重や姿勢など、さまざまな要因が関係してくるため、測定前には万全の準備と整備が求められます。
CB1300SBの最高速は?実測データの紹介

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公道での最高速とその実力
CB1300SBのノーマル状態では、メーカーにより設定されたリミッターによって、最高速は180km/h前後に制限されています。
これはあくまで公道での使用を前提とした安全設計によるものであり、高速道路での巡航性能を十分に満たしながらも、法定速度を大きく逸脱しないよう配慮された仕様です。
リミッターはエンジン制御ユニット(ECU)によって管理されており、速度が一定の数値に達すると燃料供給や点火制御に制限がかかる仕組みになっています。
CB1300SBのパワフルなエンジンは本来、これ以上の速度域にも対応可能な性能を持っていますが、安全性と車両寿命、さらには法規制への適合性を考慮した結果、このような設定が施されています。
こうしたリミッターの存在は、ライダーにとっては少々もどかしく感じることもありますが、公道での運転においては非常に重要な役割を果たしているのです。
CB1300SB 最高速比較データ
状態 | 最高速(km/h) |
---|---|
ノーマル(公道) | 約180km/h |
サーキット(リミッター有) | 約190km/h |
リミッターカット+フルパワー | 約230km/h |
※最高速データは環境や仕様により変動します。安全な場所での測定を行ってください。
リミッターカットをした方が良い理由
サーキット走行を目的とした場合、リミッター解除によって最高速は約230km/h程度まで伸びることが確認されています。
これは、CB1300SBが本来持っているエンジン性能をよりダイレクトに体感できる領域であり、スポーツライディングを求めるライダーにとって大きな魅力のひとつです。
エンジン自体のポテンシャルは非常に高く、スロットルレスポンスやトルクの出方も力強く、加速時には大型バイクらしい重厚で迫力あるフィーリングを味わえます。
さらに、吸排気系やECUチューンを併用することで、パワーカーブをより最適化し、サーキットでの全開走行にも応えることができます。
このようなチューニングは、車体剛性やサスペンションとのバランスを考慮しながら行うことで、より一層高次元な走行性能を実現することが可能となります。
CB1300SBのパワーと加速性能
最大出力は110PS、最大トルクは11.7kgf·mと、発進からの加速力も申し分ありません。
CB1300SBは、大柄な車体にもかかわらず、スロットルをひねった瞬間にしっかりと前に出る力強さを体感できます。
特に信号待ちからのスタートや、山道の登坂といった場面でも、そのトルクの太さが活きてきます。
大型バイクらしい豊かなトルク感があるため、エンジンを高回転まで回さずとも、余裕のある走行が可能です。
また、低速域からの力強い立ち上がりによって、街乗りでも扱いやすく、高速走行時にはそのままスムーズに加速していくフィーリングが得られます。
この加速の滑らかさと安定感は、初心者ライダーにも安心感を与え、長距離ツーリングにおいても疲労感を軽減する要因となっています。
まさにバランスの取れたパワーデリバリーが、CB1300SBの大きな魅力のひとつといえるでしょう。
最高速を引き出すためのメンテナンス

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エンジンオイルと燃料選びの重要性
高品質なオイルを使用し、定期的に交換することでエンジン性能を最大限に引き出すことが可能です。
オイルの劣化はエンジン内部の摩耗や熱だれの原因となり、結果として加速力や燃費の低下を招きます。
特に高回転域での滑らかなフィーリングを維持するためには、粘度や熱安定性に優れたオイルを選ぶことが重要です。
また、燃料についてもハイオクを選択することで燃焼効率が高まり、スムーズな加速に大きく貢献します。
ハイオクはノッキング防止性能に優れており、特に圧縮比の高いエンジンではその恩恵が顕著に現れます。
さらに、ハイオクに含まれる清浄成分が燃焼室やインジェクターのカーボン堆積を抑制し、長期的にはエンジンの寿命を延ばすことにもつながります。
車両重量とバランスの考慮
積載やカスタムによって重量バランスが崩れると、最高速や加速性能、さらには直進安定性やコーナリング時の挙動にも悪影響を及ぼすことがあります。
特にサイドバッグや大型のリアボックス、あるいは社外パーツによる重量増加があった場合、バイクの挙動に違和感を感じることもあります。
これらは空力にも影響し、結果として高速域での安定性を損なう要因となりかねません。そのため、パーツの選定や荷物の積載には慎重さが求められます。
バイク全体の重心バランスを意識することもパフォーマンス向上には極めて重要であり、荷物の配置やパーツ装着の位置にも気を配る必要があります。
理想的には、重心をできる限り車体中心部に集めるよう意識することで、加速や減速、旋回時の挙動が安定し、より安全かつスムーズなライディングが実現できます。
ブレーキ性能と安全性のポイント
高速走行時にはブレーキ性能も非常に重要な要素となります。
高いスピードからの減速はブレーキにかかる負荷が大きく、ブレーキパッドやディスクローターに十分な制動力と耐久性が求められます。
特に長時間の高速走行や峠道の下り坂などでは、フェード現象(ブレーキが熱を持って効きが悪くなる現象)が起こりやすいため、素材や放熱性にも注目する必要があります。
パッドやディスクの状態を常に確認し、摩耗具合や変形の有無をチェックすることで、トラブルを未然に防ぎ、安全な制動力を確保することが可能です。
また、ブレーキフルードの劣化にも注意が必要で、定期的な交換によってペダルタッチや制動力を安定させることができます。
これにより、急な状況でも落ち着いて操作ができ、安心してCB1300SBの性能を最大限に活かすことができるのです。
パフォーマンスを最大化するためのカスタマイズ

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フルパワー化のメリットとデメリット
リミッター解除や吸排気チューンによるフルパワー化は、最高速や加速性能の劇的な向上につながり、CB1300SBの真のポテンシャルを引き出す方法として非常に注目されています。
特に、サーキットや高速道路の走行性能を重視するライダーにとっては、こうしたカスタムは大きなメリットとなります。
フルパワー化によってスロットルレスポンスが鋭くなり、加速の立ち上がりがより力強くなることが実感できるほか、高速域での伸びも格段に良くなります。
一方で、燃費の悪化やエンジンへの負荷増加といった副作用も無視できません。
また、排ガス規制に適合しなくなる可能性や、車検時に整備不良と判断されるリスクもあるため、公道での使用を前提とする場合は慎重な判断が求められます。
したがって、目的に応じたカスタム内容の選択と、メンテナンス体制の強化が重要となるでしょう。
おすすめのカスタムパーツ
- スリップオンマフラー(軽量化&排気効率向上):車両重量の軽減とともに、排気効率が改善され、特に中高速域でのレスポンス向上が期待できます。デザインの自由度も高く、スタイル面でも個性を演出できます。
- ハイフローエアフィルター:吸気効率が向上し、エンジンの燃焼効率が高まります。結果としてスロットルレスポンスが鋭くなり、トルクやパワーの伸びにも好影響を与えます。定期的なメンテナンスで性能を持続できるのも利点です。
- パフォーマンスECU:エンジンマッピングの最適化によって、回転数やスロットル開度に応じた燃料噴射と点火時期が調整され、よりスムーズで力強い加速を実現します。吸排気系カスタムと組み合わせることで、総合的なパフォーマンスアップが可能となります。
これらのパーツは、特に最高速や加速を重視するライダーにおすすめです。
ツーリングにおける快適性向上策
- ハイスクリーン:風防効果を大幅に高め、高速走行時の風圧を大幅に軽減してくれます。特に首や肩への負担が減少し、長距離ライディング中の疲労蓄積を抑える効果があります。また、虫や飛び石などの異物から身体を守る役割も果たします。
- グリップヒーター:冬季や高地走行時に手先の冷えを防ぎ、操作ミスの予防につながります。温度調節が可能なモデルも多く、快適性と安全性の両立が図れます。
- ゲル入りシート:振動吸収性とクッション性が向上し、長時間の走行でもお尻への負担を軽減します。標準シートと比べて着座感が柔らかく、体へのフィット感も良いため、疲れにくくなります。
これらのアイテムは、長距離走行での快適性を大幅に向上させ、ツーリング時の疲労軽減や集中力の維持に大きく貢献します。
CB1300SBの魅力を再確認

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使い勝手とツーリング性能の両立
大柄な車体ながらも、低回転からしっかりと立ち上がる力強いトルクと、扱いやすく安定したハンドリング性能を兼ね備えており、初心者からベテランライダーまで幅広く支持されています。
特に、低速走行時でもエンジンの粘り強さを活かしてスムーズに進むことができ、市街地での取り回しも意外としやすいという声が多く聞かれます。
高速巡航時には高い直進安定性が安心感を生み、長距離でも疲れにくい乗り味を実現しています。
このように、バイク初心者が扱いやすさに惹かれる一方で、経験豊富なライダーにとってはその安定した挙動とツーリング性能の高さが評価されるなど、CB1300SBは多様なニーズに応える万能なモデルとして長年の支持を集めています。
ホンダバイクとしての信頼性
耐久性や部品の供給体制も非常に優れており、エンジンや主要パーツの寿命が長く、定期的なメンテナンスを行えば何十年にもわたって乗り続けることが可能です。
ホンダはグローバルで広く展開しているメーカーであるため、補修部品の供給が安定しており、必要なパーツが入手しやすいという安心感もあります。
加えて、サービスマニュアルや整備ノウハウが豊富に流通しているため、整備性にも優れており、DIYメンテナンスを楽しむユーザーにも支持されています。
こうした環境が整っていることから、CB1300SBは長く安心して所有できる信頼性の高いバイクとして、多くのライダーに選ばれ続けています。
中古市場での価格の動向と魅力
中古市場では年式・走行距離、さらにはカスタムの有無や整備履歴によって価格に幅がありますが、総じて比較的安定した価格帯で取引されているのが特徴です。
人気モデルであるため市場での流通量も多く、選択肢が豊富である一方、状態の良い個体はやや高値で推移する傾向があります。
それでも、新車価格と比較すれば手頃で、装備の充実度やエンジン性能を考慮すると、非常にコストパフォーマンスに優れたモデルと言えるでしょう。
また、ホンダの信頼性や部品供給の安心感から、初めて大型バイクを購入する人にもおすすめされるケースが多く、購入後の維持もしやすい点も中古市場での高評価につながっています。
ユーザーの感想と評価

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CB1300SBを所有しているライダーの声
「高速道路でも余裕があり、タンデムでも快適」「加速がスムーズで重さを感じさせない」など、高い満足度を得ている声が多数あります。
加えて、「市街地でも取り回しが意外としやすく、車体の大きさを感じさせない」「長距離走っても疲れにくく、エンジンがとにかく滑らか」といった声も寄せられています。
ライダーの多くが、CB1300SBのエンジン性能や安定した足回り、快適な乗り心地に信頼を寄せており、満足度の高さがうかがえます。
さらに、「燃費もこのクラスにしては優秀で、維持費も思ったよりかからない」といった、経済面での評価も見逃せません。
こうしたさまざまな観点から、CB1300SBは総合的に非常に満足度の高い一台であることが分かります。
後悔しないための選び方
自分の用途(通勤・ツーリング・サーキット)に応じて、ノーマルの状態で快適に乗るのか、それともカスタムを加えて性能や見た目にこだわるのか、あらかじめしっかりと方向性を決めておくことが重要です。
たとえば、通勤に使うのであれば燃費や取り回しの良さ、メンテナンスのしやすさを重視すべきですし、ツーリングメインであれば積載性や快適性の向上を目的とした装備を充実させるのが効果的です。
また、サーキット走行を考慮するならば、リミッター解除や吸排気チューン、サスペンションの強化などが有効となるでしょう。
さらに、CB1300SBは車体が比較的大きく重いため、体格や筋力との相性、自宅や出先での取り回しやすさもチェックすべきポイントとなります。
自分のライディングスタイルや目的に合った仕様に調整することで、より満足度の高いバイクライフを送ることができるでしょう。
他のバイクと比較したCB1300SBのポジション
ZRX1200やXJR1300などの同クラス車と比べても、CB1300SBはその扱いやすさと信頼性において非常に高い評価を得ています。
特に、エンジンの低速トルクが豊かで、街乗りからツーリングまで幅広い場面で使いやすい点が評価されています。
また、ホンダ特有の高い品質管理とメンテナンスのしやすさにより、長期間にわたって安定した性能を維持しやすいという点も、他のライバル車と比較した際の大きな強みです。
さらに、足回りのしなやかさや制動性能のバランスも良く、初心者からベテランまで安心して乗ることができるという声も多く寄せられています。
これらの要素が総合的に作用し、CB1300SBは同カテゴリの中でも特に“完成度が高い一台”として支持されています。