1970年代のバイク史に燦然と輝くカワサキZ1とZ2。共にカワサキを代表する名車でありながら、その存在意義や設計コンセプトには明確な違いが存在します。 見た目はそっくりでも、その内部に秘めた哲学や技術、誕生に至る社会的背景は異なっており、それぞれが独自の魅力を放っています。 Z1は903ccの高出力エンジンを武器に、海外市場、特にアメリカでスーパーバイクとして一世を風靡し、国産車の評価を世界的に高める役割を担いました。 一方のZ2は、日本国内の排気量規制を逆手に取り、Z1のデザインとフィーリングを損なうこ ...